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南ドイツ 小さな谷の旋律

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April 22, 2010
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カテゴリ:歌のレッスン
ミセス・ウールのレッスン


まずは呼吸の練習。

強くfー、f-、f-ーーと息を吐いたらすぐにお腹を戻す練習。
そして
スタッカートをつけずに、s----と長く吐いてからお腹を戻す練習。

柔らかく長く息を吐いた後の方が素早くお腹を戻すのが難しい。


発声練習

そーどを半音ずつ下げながら、

うーあ、うーあ、うーあ、うーあ、うーあ

そして「う」の口の形をできるだけ変えずに「い」に移る練習。

うーい、うーい、うーい、うーい、うーい


前回もやった練習。
ルで、
上向き矢印どれみ、れみふぁ、みふぁそ、ふぁそら、そらし、らしど、しどれ、
下向き矢印どれみ、しどれ、そらし、ふぁそら、みふぁそ、れみふぁ、どれみ、ど

下から上え、そのまま折り返して、上から下へ、を、一息で。
コレを毎日練習すると、息が長くなるらしい。

ミセス・ウールがかなり早いテンポで進めてくれるので、結構余裕で一息でいける。

あなた息が長いのねえ。
歌う上でそれはとってもイイことだわ。


って、毎回言われてる。

下から上へpで始めてクレシェンドで最後はfで。
上から下へもpで始めてクレシェンドでfへ。
下から上へは何とか気づいてもらえる程度にはできるけど、上から下へは全然ダメ。

さらに、音程を取るのが、上に上がる時は簡単だけど、下に下がる時が難しい。
時々音が分からなくって迷子になる。
一応ミセス・ウールがピアノで最初の音を出して助けてくれるんだけど。


今回初めてだったのは、胸声の練習。

ピアノの真ん中のCから始めた。
息だか風の音だか分からないくらいの声しかでない。
自分では頑張って(喉で押して)胸声で歌っているつもりだったけど、それは頭声、と指摘された。
どうやら基本的に上から下まですべての音程を頭声で歌っているらしい。

低音域は頭声を混ぜないとハリのある声が出ないのよ

だから低音に入ると力のない息の混じった声になるのね。


話すをする時の声を使う練習。

最初は全くできなくて、どうしても頭声になってしまった。
言葉をいろいろ変えて練習。
「は、は、は、は、は」と、「やぁ、やぁ、やぁ、やぁ、やぁ」
でようやく話し声に近い声で歌えた。
いつもは限りなく息に近くなる真ん中のCが胸声で出せた。

それでもBより下は無理だった。


そして毎度おなじみになった、高音域開拓、限界に挑戦のコーナー泣き笑い
上向き矢印どーみ、みーそ、そーど、下向き矢印どーそ、そーみ、みーど、ど、
ちやあ(tja)、ちやあ、ちやあ、で。

この、ちやあ、の子音が気になって音程に集中できないショック

あ、じゃあ、「た」でもいいわよ。
jが入ってる方が喉を締め付けにくいからなんだけど。


音程が上がるに従って、知らず知らずのうちに体が緊張する。
声が途切れたり、叫び声みたいになる。

ま、知らず知らず、て事もないんだけど。
横目でミセス・ウールが叩いている鍵盤を盗み見て、HとかBまで来ると「えー、そんなの無理」と思いっきり緊張してしまう。

すかさずミセス・ウールから指摘が入った。

まだまだ恐怖心があるみたいねえ。
音程が上がると、首が傾いて力が入ってる。
首を傾けたりすると首に余計な力が入って、喉がしまるのよ。
それに、音程に合わせて体が上に上がっていくけど、逆に高音域では下に体を沈める方がいいのよ。


ああそれは、ヴォルフガングのOコーラスでも毎回の用に練習しましたね。
それにアネッテもよく使う。

頭ではもう分かっているはずなのに、切羽詰ってくると体に染み込んでいるクセが出てくる。
音程の上り下りに合わせて体が上下に動いてしまうんだなあ。


もう一度、首を柔らかく左右に振りながら、音程が上がるのに合わせて体を沈めながらやってみて
声を切らずに、息を流したまま、音をつないで

・・・・・・

Bまではきれいに出てたわ。
まずますね。


・・・私の耳にはイルカの悲鳴にしか聞こえませんけど?


今回は母音の練習はなしで歌に入った。

Caro mio benの続き。

中声・低声用の楽譜なので、一番低い音が真ん中のCで一番高い音が二つ目のD。

家で前日に思い出すために歌った時に、下のCが上手く出せなかったことを話した。

頭声で歌おうとするからなんですね。
胸声で歌わないとでないんですね。



あー、この楽譜はミドルヴォイス・ロウヴォイス用だからね。
あなたには低いすぎるのかもしれないわね。


と言いながら、ハイヴォイス用を見てくれた。

本当はね、ハイヴォイス用がオリジナルなの。
オリジナルはハイヴォイス用で、ミドルヴォイス・ロウヴォイス用は数音低く書き直してあるのだとのこと。

あなた、絶対音感あるの?

(自慢じゃないけど)全くないです(キッパリ)

じゃあ大丈夫ね。
ハイヴォイス用の音程で弾くから、あなたの楽譜はミドルヴォイス用だけどピアノに合わせて歌ってみて。



う、歌いやすい。

声の出しやすさが全然違う。

ということで、ハイヴォイス用の音程で歌うことになった。

ハイヴォイス用の音程だと、fやクレシェンドができる。
本当にできる、わけじゃないんだけど、高音域に入ると声の響きが良くなるので自然とfになるのが自分でも分かる。

あー、やっぱりこの高さの方がいいわね。
高音域の声のいい響きが入ってたわよ。
それに一番最後の音(E)もちゃんと歌えるものね、ミドルヴォイス用(C)だと息の音しか聞こえないからねうっしっし
一番高い音はFだから結構高いんだけど、あなたは全然平気なのね~。
この音出ない人も多いんだけど。




こうして子供から大人まで40人もの生徒さんを抱えている歌の先生にいろいろ指摘されると、自分の声のことが新たに分かって面白い。

音程が正確ね、とか、息が長いわね、とか、本当に高い声なのね、とか、
低い方は全然出ないのね、とか、低い方も頭声で歌うから芯がない声になるのよ、とか。

自分の中では当たり前で、みんなそうなんだと信じて疑わなかった部分が、
どうやらそうではないらしいということが分かると、ゾッとするほど大嫌いだった自分の声にも何となく愛着が湧いてくるから不思議。




次回までにこのイタリアの歌とアリア集のハイヴォイス用を買うこと。









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最終更新日  April 24, 2010 07:44:15 AM
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