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テーマ:大人のお稽古(778)
カテゴリ:歌のレッスン
ミセス・ウールのレッスン。
発音の練習 アルファベットごとに単語が集めてある発音練習用の本から、今回はW。 ドイツ語のWは英語のVと同じで、下唇に歯を当てて声を出す。 声を出しているつもりだったんだけど、実は息が漏れているだけだったらしい。 Wは声の出る音なの。ちゃんと声をだして。 と何度かお手本を見せてもらい、ようやくO.K.が出た。 ミセス・ウールのところで発音の練習をしてもらうと、今まで自分がいかに適当に言葉を発音していたのかがよくわかる。 stimmhaft、声になる音、という言葉自体知らなかった。 多くの子音を、息だけで声を使わずに発音しているらしい。 そういえば日本でもよく母に 小さな声でtktktktkって言ってるだけでなに言ってるのかサッパリ聞こえない って言われたっけなあ 確かに、ほとんどすべての子音を音無しで発音している。 うん、身に覚えがある。 そうか、こういう事だったのか。 Wのようなstimmhaftなアルファベットに対して、FやVは声を伴わないアルファベット。 さらに、Sは単語のどの位置に入っているかで、Stimmhaftだったりそうじゃなかったりする。 stimmhaftなSの場合、英語の場合のZの発音に声を乗せて発音する。 コレがまたできない。 ようは日本語の「ず」という音と同じ感じなんだけど、普段から平ぺったい発音をしているせいで、意識して発音しようとすればするほど、息の音しか出てこない。 難しい、、、、。 歌以前に発音でつまづくなんて 発声練習 Terzで1オクターブ上がる練習をルルで。 高音域に入ると、首が上下に動いたり、左肩が動くらしい。 これ、半分自覚がある。 そうして勢いをつける音が出るような、なんだかそんな変なクセが付いている。 手でアイロンを掛けなさい。滑らかに動かしてね。上下に動かしちゃダメ。平らにアイロン掛けて。 とか 両手を水平に動かして交差して。片方の手でもう片方の手の甲を撫でて。 とか。 ミセス・ウールがあの手この手を使って、首と肩をリラックスさせようとしてくれる。 通りの向かいのアパートの人に声が届くように。 クレシェンドで最後の方にfになるように。 速いテンポで。 音程がガンガン上がっていく。 思い切って声を出していたら、高音域の声の感じが以前と少し変わった。 上手く表現できないけど、パーッと外に発散していく感じというか、後頭部の上空で声が鳴ってる感じ。 そうか、今までは自分でブレーキを掛けていたんだ、とうっすらと自覚した。 今回は3つ目のCまで同じ感じで声が出た。 いや、同じ感じと言っても、最後のいくつかで声の質が少し変わるのが自分でも分かる。 Gくらいまでにある柔らかみのある響きが消えて、薄い紙のような声が頭の斜め後ろにバッと開くようなそんな感じ、、、。 われながら、分かりにくい表現だなあ。 歌の練習 Danza,danza,の2回目。 いきなし通しで歌ってみて、と言われて心底焦った。 前回さっと通してメロディとテキストを確認しただけで、自宅で練習できてません。 すみません、ものすんごく忙しかったんです。毎日帰りも遅かったし、週末も仕事してました。 なーんて言えるわけもなく、無謀にも通しで歌い始めたんだけど、やっぱりとんでもなく無謀でした。 メロディは頭に入っているんだけど、テキストがまだ全然口に馴染んでなくて、ついていけない。 結局、もう一度テキストや発音を確認してもらう。 さあ、気持ちも新たにもう一度、前半だけを歌ってみた。 さっきの発音練習と発声練習を通じて、何か自分の中でストンと落ちてきたモノがあり、ブレーキを掛けずに、自分なりに声を最大限に響かせて歌ってみた。 ピアノに向かっていたミセス・ウールが、ちょっと驚いたように振りかって満面の笑顔で褒めてくれた。 すごく良かったわよ~。 声がしっかりと響いてた。 いいわね。 この曲、あなたの声に合ってるわ。 少しだけ、本当に少しだけ、何かが分かった気がする。
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