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カテゴリ:歌のレッスン
アネッテのレッスン
体をほぐす: 近況についての雑談をしながら、イボイボのボールを足で踏みつける。 前屈みになって上半身を脱力し、アネッテが背中を手のひらでトントンと叩いたりさすったりしてくれる。 口を開けてハミング: 最初はmで(舌は上前歯の付け根) そしてngで(舌は下前歯の付け根) この時、色々と顔を動かしてみる(顎を左右に動かし、鼻の上方にシワをよせ、上前歯を剥きだして、頬骨を持ち上げて、などなど) ↑これは、「響きの空間が変わるのを聞いて感じる」ということらしいんだけど、はっきり言って、全然分からない 発声練習: ソ、ソソ、ファ、ファファ、ミ、ミミ、レ、レレ、ド、ドドーを、 gongolo、gongolo、、、で。 これは、顎を動かさずに舌の動きだけで発音する練習。 毎回ここは結構時間を掛けて、いろいろと言葉を変えながら練習する。 注意されている内容から、どうも私は言葉の発音の仕方が根本的に違うらしい。 口を忙しく開いたり閉じたりしながら発音しているので、顎を動かしすぎているらしい。 もっと舌を活用して、出来る限り口が開いた状態を保ち(響きの空間が確保されている状態で)、でもはっきりと発音をするように(聞き手に歌詞が伝わるように)。 というのが大きな課題。 歌の練習: MozartのDas Veilchen 物語が速いテンポで進行し、表現される感情も次々と変化する、喜怒哀楽に富んでいる歌。 情景が目に浮かぶような生き生きとした表現はさすがゲーテの詩、なのかもしれない。 なーんて、ドイツ文学なんて全然知らないくせに。 牧草地にかわいらしいスミレが咲いていた。 そこへ、若くて溌剌とした羊追いの少女が歌いながらやって来た。 ああ、自分がこの自然の中で一番美しい花だったらいいのに。 ほんの少しの間だけでも、 愛しい彼女の目に止まり、摘み取られ、彼女の胸に押し当てらる、 ほんの15分間だけでも。 ああ、しかし、ああ、少女はやって来て、 そしてスミレには気づきもせずに、 スミレを踏みつけた。 スミレは沈み、死に、そしてそれでも喜んでいた: 死ぬんだ、彼女によって死ぬんだ、彼女の足の下で かわいそうなスミレ かわいらしいスミレ えー、、、と。 ゲーテの詩って、こういうのが多いんでしょうか? 始めて読んだ時は、自分の読解力を疑ってしまった。 始めて歌った時は、思わず吹き出してしまった。 なーんか、変な詩よね、マゾヒスティックで。でもゲーテなのよね、コレ(アネッテ談) ひとフレーズずつ、場面ごとに区切って、練習した。 以下、アネッテから指摘された点。 出だしのEinは中音域だから、特に気をつけて高音域の響きを持たせるように。音を出しながら口を開けるのではなく、まず口を縦に開け、奥の上方向の空間を確保してから声を出す。 ach、an、ab、aber、achtなど、aで始まる単語は必ず平たくなるので、口を縦に開けるように気をつける。口をできるだけ縦に開けてoに近い発音で。 chenも口を横に開けすぎるので、口を突き出し縦に開けてchonに近い発音で。 音が下がって来ると、気が抜けるのか途端に音が平たくなる。フレーズの最後まで気を抜かずに、お腹で支えたままで高音域の響きを保ったままで。 単語の最後のr、例えばherやnurは巻き舌で発音する。話している時のrの発音(喉を鳴らす)だと、喉がしまってしまう。 音を母音で伸ばし、次の音へ行く直前にrをつける。 sang、langのgは、ngでありgだけを発音しない。ほとんど聞こえない音。 特にsangのgをはっきり発音してしまうとsankになり、単語が(意味が)変わってしまう。 逆にsank、starbは、k、bをはっきりと発音する。 最後に通しで歌ってみた。 ドイツ語のテキストを歌うのはもともと苦手なんだけど、さらにコロコロとテンポが変わったり、曲調が変わったりして忙しく、音程も上がったり下がったり、、、それまで注意されて練習してきたことが本当にひとつもできなかった ・・・・。 ・・・・。 区切って歌った時はすごく良かったのにねー あ、やっぱり?なんかもう、すっごく大変。テキストと音程追うだけでいっぱいいっぱい ま、この曲変化が激しいから大変よね。じゃあ次は通しで歌う練習をしようね。何度も何度も通しで歌っていけば、慣れるわ。 コンラッド・ジャーノット(Br)/すみれ~モーツァルト3代の歌曲集(CD) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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