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テーマ:大人のお稽古(778)
カテゴリ:歌のレッスン
先日のアネッテのレッスンで、発声練習で高音域まで行ったとき、突然音色の違う声が出てきて驚いて止まってしまった。
そこから、自分に聞こえている声と外に聞こえている声の話花が咲いた。 アネッテの話では、私の声は少し暗めの響きが混じってるんだけど、3cの音域ではその暗めの響きが一切なくなって、ものすごく明るい響きが出てた。 いきなり暗い響きのまったくない、明るい声が出てきたから驚いた、と言われた。 この響きがもともとある力強い響きであること、 これを使えば誰にも負けない「大きな」声になるということ。 声の小さな人がいきなり大音量になることは体の構造から言ってありえないけれど、 音量が小さいままでも誰にも負けない「通る声」になる、ということ。 同じことをもう何度も言われてる。 出来の悪い教え子を持つ先生って大変。 あなたは声を押し潰して話す癖があるのよね。 だから話し声も暗い響きが混じるの。 もっと高い音域でフェミニンな明るい声で話した方が、声が通るのに。 声を低く押し潰して話している感覚はある。 もう癖になっててなかなか直らないんだけど、自覚してる。 自分の中で聞こえる声は、その方が大きいからなんだよね。 高い声で話すと、自分には頼りない小さな声に聞こえる。 だから、大きな声で話さなきゃと思うと、自然と低い押し潰した声になっちゃうのね。 それ、Knoedelっていうのよ。 はい? クネーデルですか? バイエルン地方の典型的な食べ物で、ソースとからめて食べると美味しいんだよね レバークネーデル そうそう。 大声で歌おうとするテノールとか、暗めの響きを愛してやまないアルトの歌手に多いんだけど、喉に思いっきり力を入れてかためちゃうのね。 喉のところがクネーデルみたいにかたまってるの そうすると、自分の耳には大音量で聞こえるのよ。 私が声楽習ってた時に言われたわ。 自分の耳には静かな高い響きだけが聞こえている状態が一番良いんだって。 それが一番声が出てる状態だって。 ちょっとやってみて。 普段の自分が思う大きな声と、ヒステリックにフェミニンな高い声でしゃべってみて。 Das Veilchenの最初の1フレーズを、普通の声とがんばって高めの芝居がかった発声で読んでみた。 ほら、高い方の声が、明らかに大きく聞こえるわよ。 、、、修行は続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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