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テーマ:大人のお稽古(778)
カテゴリ:歌のレッスン
アネッテは、1DKの小さなアパートメントをレッスン室として借りている。
14平米程度の小さな部屋はカーペット敷きになっていて、長いベンチのようなものと、アップライトのピアノが一つ置いてある。 歌のレッスンだけではなくて、声を酷使する職業の人相手に、体を使った喉を痛めつけない声の出し方のレッスンなども行っている。 体を使った発声練習では、座ったり横になったりすることも多い。 彼女の生徒にはやっぱり学校の先生が多いらしい。 部屋に入るとまず彼女の色んな道具が目に入る。 背もたれのない丸椅子が重ねて置いてあり、 大きなバランスボールがあったり、 マッサージ用のイボイボのボールがいくつも転がっていたり、 さくらんぼの種をつめたお手玉みたいな物があったり、 ジャグラーが宙に投げ上げる道具があったり、 大昔フィットネス用品として一瞬だけ流行したにグラグラする円盤なんかがあったりする。 こういった小道具を使いながら、 普段はまったく意識しない筋肉や骨を認識して、意識的にほぐしたり動かしたりばねのように利用しながら、 体に意識が集中することを利用して首やのどをリラックスさせて、 声を出す。 ハミングや母音などで軽く声を出して、その声を聞いてからアネッテが適した道具を選んで出してくる。 これがドラえもんみたいでなかなか面白い。 といっても私はたいていの場合、円盤かバランスボールだけど。 アネッテがやって見せてくれるといかにも簡単そうに、体の動きを受けて自然に声が出ているように見えるけど、いざやってみるとこれがなかなか難しい。 動きに意識が集中してしまうと、口の形や息を忘れる。 発音や声に意識を集中すると、体がついてこない。 子供の頃は普通に走り回りながら、飛び跳ねながら、揺れながら、大声を出していたはずなのに、 知らないうちにずんぶんと頭でっかちになったものだ。 SINTEX(シンテックス) トータルフィットネス ソフトジムボール 直径26cm・ピンク STT-134 ジャグリングレインボークラブA お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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