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テーマ:大人のお稽古(778)
カテゴリ:歌のレッスン
ゲネプロの最後にアネッテがポツリと言った。
ねえ、扮装しないの? え、それ月曜日のレッスンの終わりにも言ってたけど、まさか本気?! 私達夫婦は、内輪で行われる発表会のためにコスプレするつもりはまったくなかった。 もう、それこそちょっとキレイめの普段着で歌うつもりだった。 するとまだその場に居たマークさんが、 家に合った一番派手な色のシャツを持って来てみたんだけど と、取り出したのは、紺を基調に水色や白の細いストライプが入ったシャツ。 とても品が良くって個人的には好きだけど、人妻を夫の借金のかたに愛人にしようと企むような成金野郎には見えません マークさん、良い人だなあ すると、アネッテがブルーのちょっとオリエンタリックな味わいを醸し出すマントと、どう見ても西洋趣味のお姫様のような胸元と袖口に白いレースの付いた それ、着たら? こんなモノ、一体どっから集めてきたのか Abu Hassan(オットのこと)は、これに白いズボンとか、柔道着とかさ、で、Fatime(私のこと)はこのドレスでイイんじゃない?? ちょっと待て。いつからFatimeはヨーロッパのメルヘンに出て来るお姫様になったんだ?! 取りあえず、この衣装を借りて帰った。 でも、やっぱりアラブの借金まみれの夫に尽くす妻はこれじゃないよね、ということで、タンスを引っ掻き回して何となくオリエンタリックに見えそうな服を探した。 結果として、私は(普段着とあまり変わりのない)変な重ね着をした東洋人という格好に落ち着いた しかし、発表会を終えてみて、 衣装は大事だ。 とつくづく思った。 なぜって、愛の歌だの、駆け引き・騙し合いだのを素のままで歌うのは辛すぎる 衣装を来てしまうと、もう自分ではない別人になるので、吹っ切れる。 だから、時代設定や文化の設定があるならば、衣装は現実から離れていれば離れているほどイイ。 これは正直なところ、まったくの盲点だった。 前日アネッテに扮装ししないの?と聞かれた時には、そんな恥ずかしいこと絶対イヤと思ったけれど、大体においてこんな アホみたいに真っ青なマントを着て、私の青い薄手のストールをターバンのように巻いて、あんたどこの人?みたいになっているオットが心底羨ましかった。 こんなの↓着ればもっと開き直れたのに、、、(?) そんなわけで、次回は絶対に気合を入れて扮装するぞ、と、かたく心に誓った お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
November 21, 2011 05:49:31 PM
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