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テーマ:大人のお稽古(778)
カテゴリ:歌のレッスン
歌うという動作の基本の基本がようやく分かってきたような気がしている。
って、もう何度も書いたような気もするけど 前回の歌のレッスンの最後の最後に、小さなひらめきを受けた。 何度も何度も習ってきたことが、ようやく実感を伴って分かった(ような気がする)って感じ。 一つは、アゴで音程を作らない、お腹からのバネのような動きで音程を上げ下げするということ。 もう一つは、口を前に向かって突き出すことで、音を増長させる空間を確保するということ。 以来、その感覚を確かめるために、その動きを身に付けるために、毎日とは言わないまでも、2日に一度くらいは歌うようにしている。 歌っているのは、ヘンデルのアリア3曲。 Ombra mai fu、Josua、それにAllor chi'o dissi: Addio 口を前に出した状態で声を出すと、自分の耳でも分かるくらい、暗めの響きを持つ声が出てくる。 私の耳には、音量も少しだけ大きくなっているように聞こえる。 つまり私の声が、乾いた明るい細い色しか持たず通らなかったのは、響きが薄くて硬かったせいなのだろうと思う。 ただ、口を前に突き出したまま、口の空間を確保したまま歌うのって、想像以上に難しい。エライ難しい。 口というかアゴが疲れるし、テキストや音程に意識が行くとすぐに口を横に開いてしまう。 それに、本当に口を突き出している時には、きっとすごくみっともない顔になっていることだろうとも思う。 イレギュラーな進行部分の音がどうしても覚えられず、苦手意識に負けそうだったAllor…も、YouTubeでRecitativo付きの完全版のビデオをついに見つけて、一緒に歌っているうちに、楽しくなってきた 今では、次々と展開があるという意味で、この曲が一番歌っていて面白いかもしれないと思うようになった。 先日のS村のPatroziniumの時。 Prozessionがあり、村の中をぐるっと練り歩いた後で、外に設えられた祭壇で祈りを捧げる。 合唱団が1曲だけ歌った。 この時、S村ソプラノで一番声の通るクラウディアが隣に居た。 外の祭壇で歌っている時にふと横の方に視線を動かしたら、視界に彼女の顔がぼんやり写った。 そして、ああやっぱりそうなのね、と思った。 彼女もラッパのように口を前に突き出していたからだ。 歌う時には口を大きく開けなさいってよく言うけど、こういうことなのね。 開け方が違うんだもの。 次のレッスンは明日。 Allor…をもう一度歌わせてもらって、方向性がこれであっているのかどうかを、確認したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
August 3, 2012 08:02:00 PM
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