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テーマ:大人のお稽古(778)
カテゴリ:歌のレッスン
前回のアンサンブルプローベの時、先生が私とオットに
ねえ、あなた達、第2祝日は何してるの? いる? 空いてる? と聞いてきた。 ドイツでは25日と26日がクリスマスの祝日で、第2祝日とはつまり26日のこと。 「26日なら空いてるけど?」と答えると、私とオットそれぞれに楽譜を1枚ずつ渡しながら、 この曲、歌えない? 何ですか、こりゃ? 男声合唱団が26日にミサで歌うのよ。 で、これ短いソロなんだけど、クリスチアンネが私を見捨てるのっ 渡された楽譜を見ると、男声4声の合唱の上に、ごく簡単なソプラノソロが入っている。 しかし、低い! 最高音はFだけど1音だけで、ほとんどの部分でGからせいぜいCくらい。 これじゃ男声合唱団相手に歌っても、私の声は絶対に聞こえない。 歌うのは構わないけど、これ、私には低いんじゃない? うーん、ブリギッテにも聞いてみようかと思ってるから、二人で歌えば? っていうか、これクリスチアンネのために探したのよ。 彼女がソロを歌ってみたいって言うから、曲を探して準備してるっていうのに。 そりゃあ確かに大したこと無い曲だけど。 今になってこれは歌いたい曲じゃないって言うのよっ クリスチアンネも生徒さんの一人で、今まで3回の発表会で聞かせてもらっている。 豊かな響きのある良い声で歌う人なんだけど、ロマン派が好きらしくて自分が歌いたい曲しか絶対に歌わない人で、2曲も3曲も聞いていると眠くなってくる とにかく、日頃から先生の提案でも気に入らなければ容赦なく却下するらしい まあそこは、いかにも”ドイツ女子”って感じで逆に気持ちが良いけど しかもすごく極度のあがり症らしくて、そんなところに勝手に親近感を感じていた。 と、そんなことがあって、その楽譜を持って帰って、Finaleに入力、一応音取りをしておいた。 いやもう本当に、すごく簡単。そして低い。 でも教会で、しかもクリスマスのミサでソロか~、ちょっとうれしいかも~ ↑ 数年前なら即決で断っただろうに、私もずいぶん変わったもんだ。 この時はまだ、まあまだどうなるか分からないから、話半分に聞いておこうと思っていた。 そして次の歌のレッスンの時。 とりあえず、あの話はどうなったのかと聞いてみると、先生が唖然としている。 ゲッ なんだ、なんだ?! え、やだ、楽譜送ったわよ!? あの後もう一度クリスチアンネと長いディスカッションしてね、あの曲は結局彼女が歌うってことになったの。 それがさ、もしかしたら当日緊張のあまり声が出なくなるかもしれないし、歌えなくなるかもしれないから、あなた達もいて欲しいとか訳のわからないことも言ってて ただこの間渡した曲は、やっぱり低すぎるからもう少しソプラノらしい曲を探したの。 それで、追加の楽譜を何ページもメールで送ったのよ。 届いてない? 家で練習してきてるだろうから、今日はそれを歌おうと思ってたのに ええっとおおおお、なんだそりゃ!? ということで、もう一度楽譜をコピーしてもらって、音取りをした。 ヨーロッパの伝統的なクリスマスの聖歌「In dulci jubilo」をアレンジしたもので、 男声ユニゾンで主題→ソプラノソロで「Puer natus in Bethlehem」→女性3声アンサンブルで主題→ソプラノデュエットで「Puer natus in Bethlehem」→男声ユニゾンによる主題とソプラノの「Alleluja」 という構成になっている曲。 これを声質の似ているソプラノのブリギッテと一緒に歌う。 オルガン伴奏で二人で同じ旋律を歌うソロ曲と、デュエット曲、それに男声コーラスが歌う主題の上に響く天使の旋律。 ブリギッテは私よりも細い声質だからということで、デュエットでは私が下のパートを歌うように言われた。 デュエットで下のパートを歌うのは初めて。 下のパートと言っても同じフレーズを続けて歌ったり、上下入れ替わったりもする箇所もあって、逆に混乱しそうな感じ。 ハーモニーを歌うのは基本的に好きなんだけど、入りの音が取れるのか、跳躍の音が正確に歌えるのか、ちょっと不安。 これは家で練習しないと。 またFinaleさんのお世話になる。 まさかの展開で、本当にミサでソロを歌えることになってしまった。 楽しみ~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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