子音の呪い
12月16日火曜日K町教会コーラスの練習日だった。来週の火曜日はゲネラル・プローベなので、クリスマス前の最後の通常練習。一番最後のAgnusDeiから逆に、一曲ずつ通して歌って確認していった。CredoやGloriaで思いがけずてこずり、時間がどんどん過ぎていく。段々と指揮者ヴォルフラムが早回しにして終わらせようと焦りだす。 Gloriaを終わらせた時点で既に9時15分を回っていた。あとはKyrieだけ。Kyrieは短い上にメロディとハーモニーが美しく歌いやすい。華やかでいかにもKyrieという感じがする曲。Kyrieを省略しようとするヴォルフラムと、Kyrieを歌いたいコーラスの面々。 結局Kyrieをざっと通して歌う。通しただけでは終われない。不安定な部分の確認、音取り、、、。 それでも9時半前には終わり、通常練習時間の9時45分よりも早く終わるってことは、ヴォルフラム仕事が忙しくって、早く帰りたいのかしら、、なーんて暢気に構えていたら大間違い。 もう一曲ありました そうだ、K町コーラスはミサ曲をやる時でも必ず、入退場のために1曲か2曲違う曲を歌うんだった。でもこの曲、先週までの練習で一度も歌ってませんけど?聞くのも初めてなんですけど?しかもテキストがドイツ語なんですけど?? 今回の曲は、MichaelHaydnのLauft, ihr Hirten, allzugleich。もうタイトルだけで舌噛みそう。 テンポが割と速くて、ソプラノは上のFやGがかるーくいくつも続いている。テキスもやたらと多くって、ひとつの四分音符に(一箇所なんて、ひとつの8分音符に!)”g'schwind”なんていう単語が。7つも子音が乗ってる、g'-sch-wind子音を音に乗せるのはどうも苦手。やはり母国語である日本語が母音が多いせいなのか、同じように母音の多いラテン語やスペイン語のテキストの方が歌いやすい。 帰りしな、オットに愚痴を言う。英語の歌詞もついてるんだから、英語で歌えばいいのにたった一つの音符にg'schwindなんて、ひどすぎるっ でもこの曲は比較的大衆的な曲だからね。大体、Haydnが英語で作詞したとは考えられないしなあ ま、それを言われると言い返す言葉が見つかりませんね。 ちなみにオットはもう完全放棄の姿勢で、この期に及んで新しい曲を覚える気はサラサラないようです。私は、、、悪あがきしてみるかな。