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女優の片桐はいりさんの著書2冊。。。
「かもめ食堂」 のロケで1か月滞在したフィンランドで出会った食べ物や人、 撮影後の一人旅でのエピソード 。 なんて書くと、かもめ食堂ファン向けの本?と思われるかもしれませんが、あにはからんや! マトカとはフィンランド語で「旅」を意味する言葉だそうで、フィンランドのみならず、 彼女が今まで訪れたプライベートな旅のエッセイも多々あって、旅好きの人ならきっと◎。 彼女は基本一人旅(相手に合わせて疲れるより、一人でその街に溶け込むように歩いてる) ニューヨークのメトロを乗り継いだり、カンボジアで怪しい夜を満喫したり、、 かなりディープに世界を駆け巡っているのよ。 驚きです!! 読みどころ満載! で、彼女が他国を訪れた時、最初に覚える言葉が食べ物関連、という辺り、グッと親近感♪ 初々しい感受性と、体当たりで現地に溶け込んでいく好奇心と、共感出来る点が沢山あって。 仕事持ち、家庭持ちで、一人旅なんてままならない私も、一緒に旅する臨揚感を味わえる。 地方の舞台公演で出会った、ホテルマッサージ師さんたち、 フィンランドのファームステイ先での身も凍る体験?等々、抱腹絶倒!
食いしんぼの私は、何よりも市場の風景に心惹かれ、 あ~!!一粒、サルミアッキを舐めてみたい、、、
で、この本がすんごく良かったので、続けて ↓
いや、はいりさん、逞しい!素敵!と思っていたら、彼女の弟さんもそれに輪を掛けて凄い! 学生時代からバックパッカーで世界を廻り、大学院を出てから、グアテマラに移住。 すっかりその土地の人となり、現地で年上の奥様と息子さんと暮す年子の弟さん。 語学学校を運営されているそうで、その世界では有名な方なんですね。 こちらの本は、旅のエッセンスと共に、弟さんを巡る片桐家の話にすごく惹きつけられました。 日本を飛び出して、何年も音信不通の息子を案じる親の気持ち(もう、私は完全に親目線) その息子の連れてきた、外国人の嫁と孫に対する、父と母のアタフタ感。 ここで、お父様が食べ物を通じて異国の孫とグッと距離が縮まるのが、とても良かった。 お父さんの介護に、兄弟で関わる様子とか、他人ごとと思えない描写も。。
弟さん一家のガテマラので生活も、ヘェ~~とビックリする事ばかり。。 奥様の大らかで逞しい感じも素敵♪ フィンランド以上に、知識が皆無のグアテマラという国と、その国に住む人達が、 ちょっと身近に感じられるような気分に。。。
実は、片桐はいりさんには超個人的に、ちょっと思い出があるのです。(一方的に、、笑)
もう13年も前なのだけど、銀座セゾン劇場に坂東玉三郎の「エリザベス」を観に行った時、 はいりさんに遭遇した事があって。。。 舞台を観に行くと、俳優さんに会う事が多いのだけれど、この日は何で?という位、 中井貴一さん、宍戸開さん、津川雅彦さん。。。続々とロビーに現れて、おば様方熱狂(笑 (余談ながら、中井さんがすんごく丁寧に一人一人に対応していたのが、印象に残ってます) で、私はそれを横目に、開演前のトイレタイムへ。。。
と、洗面台に一人向って立っていたのが、片桐はいりさん。。。 数人のおば様が、背後でコソコソ話していたけれど、誰も声掛けられず。。。 私それまで特に彼女の舞台観たこともなく、何となく個性的な女優さんというイメージのみ。 でも、ご本人を目の前にして、それまでのイメージがガラッと変わったのですわ。 何と言うか、ものすごくカッコ良かったの。ビックリするくらい(失礼!はいりさん) 全身黒尽くめ、想像以上に背が高くスタイルが良くて、何て言うか、ニューヨーカーな感じ! 黒い大きなバッグを肩から提げて、本当に凛とした雰囲気。 で、「誰も私に話しかけないで!」オーラ出しまくり!
て、あくまでも私の、本当に個人的な感想ですが、、、 実際、どなたも彼女に声掛けてなかったですわ。。(笑
それ以来、彼女の姿をTVで観る度に、その時の事思い出すのです。 ま、大体TVでの役柄は、ちょっと個性の強い、名脇役、、、が多いのだけれど、 実際の彼女は、、、、 やっぱり女優さんなんだな~~って。(当たり前ですが。。)
この本を読むと、もっと違う、彼女のナイーブで優しい内面が見える気がします。
今、ドラマに出てますよね。。♪ やっぱり、癖のある役どころ。。。(笑 「アラウンド・フォーティ」 しっかり、観てます。。(o^-^)b
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