好奇心ネットワーク

本日は茶碗を見に一人で美術館へ。

茶道を習っているので一度は見に行かなければと思いながら気がつけば今日が最終日。

目玉は、画像の曜変天目茶碗「稲葉天目」
国宝です。

世界中に三碗のみが伝えられる曜変天目茶碗のうちの一つで、3年ぶりの展示でした。

家光が、病気にもかかわらず薬を服さない春日局に何としてでも飲ませようと、この茶碗に薬を入れて出したそうです。（病弱な家光を守るために、自分は薬を絶つ願掛けをしていた。）
結局胸に流して飲まなかったそうですが、茶碗はそのまま春日局に留まり、淀藩主稲葉家に伝わったということ。

いつものことながら、その光景を思い描きしみじみしました。

茶碗の外側にもほんの少し同じような光が乗っています。
一般的に地味な茶道の茶碗らしくなく、宇宙を思わせるような大きな存在感。
一周して見、はがきを買って見、もう一度全体を見て最後にしつこいほど眺め、しっかりと記憶に刻む。

この他にも重要文化財の茶碗がごろごろ。
小規模ながらものすごいレベルの美術館。
さすが三菱財閥です。

静嘉堂文庫美術館サイト>>
「茶碗の美」は終了しましたm(_ _)m。次回展覧会は「美術の中の遊びと装い展」

桜が咲き始めていました。
今年も桜を堪能しましょう。