19歳の地図
もう数十年にもなるだろうか?多感な学生時代に薄暗い小劇場(確か文芸地下だったと思う)で一人、悶々と肩をすぼめて観て以来、たまたまアマゾンプライムサーフして観てしまいました。「しまいました」というのは、私の場合、この手の映画を見るには、結構「気合」がいるわけで観終わったあともその気分をひきずってしまうからなのです。あの時は、どうしようもない、暗鬱とした、救われない気持ちで劇場を後にして、街をあてもなく彷徨った記憶があるんだけど今回、感性も鈍化してしまって、ある意味、残りの生に対して諦観みたいなものも持ち始めた年代になって観てみると当時のインパクトは感じなかったですね。ただ、描かれている同年代の鬱屈は、逆にリアルに解るし、映画の中に描かれてた荒涼とした風景は今の私の中で吹きさらし始めたのかもしれない・・蟹江敬三がジョーカーのホアキン・フェニックスのようで素晴らしかった!