〝よーしよしよし”
ちょっとかわった動物がやってきました。キュートな瞳にちっこいおてて、おちょぼ口で、ながい尻尾、わりと大きいピンと立った耳。元気なく、いつもの食餌量の5分の1ほどしか食べないため点滴しました。ワンコやニャンコに点滴するのとは違い なかなか難しいです。こういった生き物は触られるだけでストレスになることも多いです。ストレス過多でパニックになると大変です。あんまりストレスをかけすぎず、そっと触って、相手のペースにあわせるのが大事です。うさぎも同様、その典型例で、恐怖を感じさせるとジャンプして逃げ回り、パニックになります。動物種によって動きも性格も大きく違うので、慣れない動物の場合は触ることすら大変です。でも、こんなときやっぱり思い出すのはムツゴロウさん。「よーしよしよし」と言いながら相手の体をなでまわしどんな動物とも仲良くなってしまうその姿には尊敬の念が絶えません。「よーしよしよし」ムツゴロウさんの手にかかればどんな動物もときにはライオンをもあっという間に手なずけてしまう。本当に唯一無二の存在だと思います。「よーしよしよし」みなさんもいろいろな動物と対面したとき、あるいはご自宅のペットやご近所のペットを手なずけたいとき、「よーしよしよし」という愛情いっぱいの心で接するのがいいかと思います。動物は人間の心をズバッと見抜きます。バレバレです。邪心をなくし、心を空の空の空にして、「大丈夫だよ~、大好きだよ~」と手のひらから伝えるように触ってあげると相手に届くかも。そしたら、相手の脳内には幸せホルモン(オキシトシン)が分泌され、仲良くなれる。人間と動物、異種の生き物なんだからその過程でトラブルがあるかもしれないけど、噛まれてもそれは仕方のないこと。ムツゴロウさんはこんなことを笑いながらお話されるような方でしたね。「よーしよしよし」あたりまえのことだけど、この気持ちは人に対しても動物に対しても大事ですね。