おかえり大阪 ただいま大阪
前回につづき 大阪きのオハナシ新幹線でたっぷりと目の保養をした後 在来線に乗り換えると そこはもう なにわの世界そこらここらで飛び交う関西弁がワタシに おかえりなさいと言ってくれているようだ。新幹線の込み具合とは対照的に空席の多い各駅停車に座っているとどやどやと乗り込んできたのは元気のいい オバサマ5人組。ワタシの真向かいの座席に横一列にどっしりと陣取った。そうやねぇ診療所で このくらい年齢層の患者さんと関わっている経験から平均65歳といったところかな思ったとおり 期待通りネタになりそうなキャラが揃っている。読みかけていた文庫本を閉じてしばし ニンゲン観察することに。両端に座っているのはこれぞ大阪のオバチャンという大きなダミ声の持ち主でこれから美味しいものを食べに行くことを車内アナウンスしてくれている。 そういえば みんな「ちょっとお出かけ」という格好でピンクの口紅を引いているオバサマも。 世間話で盛り上がっている中ひとりが突然立ち上がって電車の揺れに負けじとヨタヨタしながら窓に駈け寄り「あっ あった! 見えた見えた! わたし 昔あそこに住んどったんや!」大声で仲間に報告する。「ほんでな、 ○○さんがな・・・」「へえ~ ほんまかいな。」誰も聞いていないし 自由だ。 フリーダムだ。途中の駅から 3人が追加投入されますます勢いが増す。向かいの席を 思わず譲ったワタシに「あら~ すんませんなぁ。」「ほな 座らせてもらい~」「いやぁ 悪いなぁ~」「ゴメンなぁ ニギヤカで。」ガハハハハ!もう誰も止められない。 なつかしい空気に微笑みながらワタシはカバンから携帯を取り出した。これは忘れんように書きとめとこうネタ帳よろしくメモの機能を使って記録した。 『イチバン 控えめで おとなしそうな オバサマが全身 ヒョウ柄』ただいま。 大阪。診療所に来る東京のオバサマたちもお元気だがやはり迫力が違うのは胸の真ん中のでっかいヒョウの顔のせいだけやないと思う。←押させて悪いなぁ~。ほな頼んまっさ。