カテゴリ:歴史
先日、京都旅行に行ってきた。
採用同期との旅行で、結構マニアックな ところへと足を運んだ。 その一つが、「幾松」という料亭。 お店は、木屋町通りにある。 実は、このお店というのは、後の明治維新を担う人物と 大きく関係があるのだ。 その人物というのは、木戸孝允。 桂小五郎のほうが知っている人が多いかもしれない。 彼は、長州藩の出身。現在の山口県になる。 以前、現在の京都ホテルあたりが長州藩の京都屋敷で、 そこからほどなく離れたところに、藩の隠れ宿があった。 小五郎はこの隠れ家に出入りしていたのだけれど、 近くにあった置屋にいた幾松と恋に落ちる。 ある日、京都の治安維持に当たっていた新撰組の近藤勇が この隠れ家に乗り込んだ。 危険を察知した幾松は、小五郎をたんすに隠し、その上に 乗って、のんきに三味線を弾き始めた。 ついに部屋にたどり着いた近藤は、部屋をあらためことを 幾松に告げ、部屋中を探す。 しかし、小五郎の姿は見えない。 残るは幾松の腰掛けているたんすのみ。 近藤はたんすの中を改めることを要求するが、幾松は「中には 何もありませんよ」 というばかり。 埒のあかない状態で、近藤は何度も改めさせるように迫るが、 幾松は一言、 「女の意地をかけて、いないといっているんです。もし何もなかったら あなたは腹を切れますか?」 近藤は結局、 「女のくせに天晴れなヤツだ」 と捨て台詞を吐いて立ち去った。 こんなドラマがあった建物なのだ。 明治になり、この建物は持ち主が転々とするのだが、 現在は「幾松」という料亭になっている。 その店で、ランチを食べた。 代金、 4,500円也。 名古屋からだと京都に行けちゃう。 でも、当時の面影をそのままに残してあって、 歴史の1コマを感じることができたので、まぁ、 よしとしよう。 写真はそのランチ。 このほかにゆり根しんじょうの揚げ物と赤だし、 ご飯がつく。 予め希望すればご主人の解説も聞くことができる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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