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日々是思索（わさび日記）

[歴史] カテゴリの記事

全45件 (45件中 1-45件目)

昨日で１１年

このブログを始めて、昨日でまる１１年が経過した。思えばいろんなことがあった。始めた頃は三十代の最後。勤め先の同僚に告白して、「無理です」の言葉とともに玉砕。オフ会に参加し、勇気をもらったのもこの頃。念願だった仕事に就くことができた１０年前。９年前にはまたもや振られてやけ酒三昧となった。８年前には甥っ子が生まれておじさんに。５年前には卒業式で号泣。ここ一年はいろんなことがあった。マラソンに参加したり、母が亡くなったり、本を出したり。さて、これからどんなことが待っているのか。今後とも、皆様よろしくお願いします。

2015.11.11

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『龍馬史』：磯田道史

＜読書記録＞６月２３日（日）『龍馬史』：磯田道史（文春文庫）久しぶりの更新ですわ。この本、龍馬暗殺犯についての数々の説を検証し、黒幕をある程度特定しているし、また、司馬遼太郎の『龍馬がゆく』にはない、龍馬の手紙を中心に龍馬像をおっているところが面白かったです。

2013.06.24

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先の戦争

普通は、太平洋戦争（１９４１年開始）だと思う。でも、京都の人は、「禁門の変」（１８６４年開始）だと思っているらしい。歴史を感じるわ。京都、恐るべし。

2013.05.30

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『昭和三十年代の匂い』：岡崎武志

＜読書記録＞５月２５日（土）『昭和三十年代の匂い』：岡崎武志（ちくま文庫）まだ生まれる前だったけど、なんとなく理解できる風景が満載。汲み取り式便所、レモン石鹸、ナフタリンなど今はなくなってしまった匂いを思い出し、懐かしくなった。

2013.05.26

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『上杉鷹山の師　細井平洲』

＜読書記録＞３月２４日（日）『上杉鷹山の師　細井平洲』：童門冬二（集英社文庫）借金だらけの米沢藩を立ち直らせた鷹山とその師である細井平洲との関係を描く。細井平洲は僕の生まれた街の有名人。平洲という名前をとった中学校もあるくらい。教育者としての平洲先生のことば。「学問は自分が理解できたらそれでよし、というものではない。自分以外の人にもわかってもらうという努力も必要だ」これは胸にしみた。

2013.03.24

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『日本人なら絶対知っておきたい韓国の歴史』

＜読書記録＞３月１７日（日）『日本人なら絶対知っておきたい韓国の歴史』：山崎〔旧字〕赤秋（幻冬舎ルネッサンス新書）古代からの日本と韓国とのかかわり、現代の韓国事情が分かる。明治までは、日本と韓国の関係は大方良好だったのに、現在はそうではない。「近くて遠い国」の様子がよくわかる。

2013.03.17

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『教科書には載っていない！戦前の日本』

＜読書記録＞１月２３日（水）『教科書には載っていない！戦前の日本』：武田知弘（彩図社）戦前の日本社会を俯瞰した一冊。やくざの国会議員がいたことや工業立国日本を支えた高度な技術などが紹介されている。驚いたのは、戦前のサラリーマンの年収だ。大手企業だと5，000万円ほどだったとのこと。すごすぎ。

2013.01.23

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まぼろしの邪馬台国２

今年の締めくくりとして、12月27日にさだまさしのコンサートへ行くことになった。一晩でもさだのことを語れるという友人が、名古屋での追加公演のチケットをとってくれたためだ。さて、来月、吉永小百合主演の「まぼろしの邪馬台国」という映画が上映される。映画と同じ題の本を書いた宮崎康平とその奥さんの人生を扱ったものということらしい。で、今TVを観ていたら、さだまさしのヒット曲「関白宣言」のモデルがこの夫妻なのだということが放送されていた。でもね、さだまさしは、もう一曲、彼を扱った歌を持っているの。それは、「邪馬台（台は旧字）」というもの。いい曲なのよ。２０年以上前の歌ね。この歌を知っている人って、結構さだまさしマニアかもね。

2008.10.30

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日本史ミステリー

今、日本テレビ系で「日本史ミステリー３時間スペシャル」を観ていたのだけれど、疑問に思うことがあったの。というのは、篤姫を扱ったコーナー。有名な江戸無血開城の場面で、開城が１８１６年になってたの。開城は１８６８年のはず。５０年以上ずれてない？それに、１８１６年というのは元号では「文化」。ペリー来航が１８５３年だから、絶対おかしいんだけど。今のところ、訂正が出てないのね。番組を観た日本史苦手な方、正確には１８６８年ですから。

2008.10.15

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昨日は

終戦の日だった。あれから６３年経ったんだ。そんなことを考えながら、ある動画サイトを覗いていたら、ＫＡＭＩＫＡＺＥという動画があった。死を覚悟している人たちの凛とした顔つきに、忙しいとか、上司が分かってくれないとか、そんなことを考えている自分が何だか恥ずかしくなった。でも、一生懸命生きていればいいんだよな、結局のところは。去年の年末、知覧で読んだ特攻隊員の手紙を思い出した。少しまとまった休みが月末に取れるので色んなことを考えてみよう。

2008.08.16

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季節はずれなんですが

今日、「三丁目のポスト」の最終回を観ていた。すると、懐かしいＣＭが流れていた。ＪＲ東海のシンデレラ・エキスプレスだ。今から２０年くらい前のＣＭ。牧瀬里穂バージョン。実は、このＣＭは、名古屋駅がロケで使われていたの。彼に渡すべきプレゼントを持ってコンコースに走りこんでくる時に映し出される時計。今の高島屋のある広場の西側のところに備え付けられていたものだ。何年か前にＪＲ名古屋駅が改装した。高島屋もできた。新しくなったけど、古いあの時計はなくなってしまった。今あるのは、何だかきらびやかな時計。何だか、あのＣＭを観て、ちょっとセンチメンタルになってしまった。名古屋近辺に住んで見える方は、絶対見覚えがありますよね。

2008.03.17

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今でも気になる人

初恋の先生（小学校３年生のときの担任の先生）。ファンレターを出した「大人の世界」の女優さん（かわいかったんだよね）。「めそん一刻」の惣一郎さん（犬のほうではないのよ）。特に、惣一郎さんの顔は一度も見たことがないの。気になる。

2008.02.09

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思い出のお店

思い出の場所っていうものは、人それぞれにあるも。僕は最近、鹿児島の桜島を見たあの場所が思い出の場所に加わった。もう一度行きたい。そんな大事な場所。実は、気になっているのに、もう何年も足を運んでいない場所がある。それは、大学の近くにあった「コンペイトウ」という喫茶店。いや、正確には食事処と言ったほうがいいかもしれない。学部棟の北側にあったんだよな。そんなに広くはなくて、決して綺麗でもなかった。まぁ、在学中に改装して、えらく綺麗になったけど……。そこのおばちゃんがほんとにいい人で、親父さんはほとんど働いてなくて……。おまけに、同級生がそこでバイトしてて、ちょくちょく顔を見に行ったもんだよな。学生の街にあるから、定食はボリューム満点。それに、やたらと美味い。そんなお店、今はあるのだろうか。限られたお金で美味いものを食べる。それを適えてくれるお店というのは、今思うと神様みたいなものだったんだよな。あれから２０年近く。はたして、「コンペイトウ」はあるのだろうか。２０年ほど前に八事界隈で生活していた皆さん、情報をお待ちしてます。

2008.02.01

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１９のままさ

浜省の歌で有名なもの？「もう一つの土曜日」「路地裏の少年」いや、もっと有名なものがあるかも。さて、「１９のままさ」どれくらいの人が知っているのかなぁ。１９といえば、大学一年生になっているか、それとも浪人。僕は後者だった。さて、あのころ、僕は輝いていたか？今も輝いているか？職場のみんなはがんばってる。僕もがんばってるつもりだけど、さて、どうか。「いつまでも忘れない、今でもこうして目を閉じれば１９のままさ」気持ちはそうなんだけど、煌きがあったあの頃をふと懐かしく思い出す。浜省。真実をついてるな。

2007.12.17

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あみん

今から２５年ほど前、「あみん」という女性デュオがいた。当時は愛知県の椙山女学園大学の学生だった二人。さだまさしのファンだった二人のうちの一人、岡村孝子が、彼の曲の「パンプキンパイとシナモンティー」のなかに出てくる喫茶店の名前をデュオの名前とした（本当は「安眠」）。そのあみんが最近復活し、活動を再開（本格的にレコーディングしたようだ）。四半世紀のときの流れは、彼女たちを大きく変えていたみたい。もちろん、年齢的なものもあるのだけれど、深みを増したという感じをうけるのである。色んなことを経験して、大きくなった彼女たちがそこにはいたのだ。それに、結構綺麗になっている。不思議だ。それから、何と言っても、昔との大きな違いは、ステージを楽しんでいるということ。これをゆとりというのかなぁ？それとも余裕？興味のある方はhttp://www.youtube.com/watch?v=tLkvHiQDb8wを参照してください。僕は、岡村孝子がソロになったときに歌った、「夢をあきらめないで」と「はぐれそうな天使」が好き。もちろん、隠れたヒット曲（「待つわ」のあとのシングル）の「琥珀色の日々」もいいなぁ。そういえば、「はぐれそうな天使」は来生悦子・たかおのコンビだった。彼ら、どうしてるのかなぁ。

2007.11.11

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キュン

ここのところ、不安定な天気が続いていた。僕は基本的にグータラなので、家を出るときに雨が降ってないと、傘を持ってでない。根本美緒ちゃんが必要というと、もって出るけど、最近は職場に置き傘を何本かしているので、やっぱり出勤時に降ってなかったら持っていかないわけ。でも、傘を持ってなくて雨に降られるっていうのは辛いもの。何というか、敗北感みたいなものを感じる。雨にうたれるっていうのは、なんだか特別だ。僕がまだ小学校の低学年ぐらいだった頃、同じような状況があった。その日は、ちゃんと傘を持っていったんだけど、学校帰りに上級生のいじめっ子に遭遇。あんまり腹が立つので、せっかく買ってもらった傘を使って思いっきり彼らをぶん殴った。そうしたら、見事に傘はボロボロに。雨が降りしきる中、ボロボロの傘を持って帰ることになった。しばらく歩いていると、20代前半ぐらいのお姉さんが僕のところに近づいてきて、「僕、一緒に入る？」と声をかけてくれた。傘が壊れたことと、いじめられたことと、壊れた傘を親が見てどういうかということを考えながら歩いている時に、差し伸べられた救いに、どうしていいかわからないまま、僕は号泣してしまった。事情を知るはずもないお姉さんは、そんな僕を優しく抱きしめてくれて、何も言わず傘の中に入れてくれた。一緒に歩いている中で、もちろん何か会話をすることもなく、ただ淡々と雨の降る道を歩いた。そして、お姉さんの足が止まった。「ここ、私の家なの」お姉さんは傘をもったまま、そう言った。僕はお姉さんを見上げるだけ。すると、お姉さんは、「傘、持ってっていいよ、明日返しといてね」そう言って大きな傘を僕に手渡した後、家の中に入っていった。帰宅したら、当然、母親からは傘を壊したことを怒られたが、身の丈に合っていない傘を母は見ることはなかった。僕が物置にしまっておいたからだ。どうしてそんなことをしたのかは今でも分からない。でも、なんだか、とても大事な傘に思えたのが理由の一つかもしれない。さて、次の日、集団登校をする学校だったため、傘は持って行けなかった。急いで帰宅し、物置から傘を取り出して、お姉さんの家に向かった。その時、初めて経験した、胸のドキドキ感を今でも覚えている。チャイムを押したら、何の反応もない。仕方なく、僕は玄関先にその傘を置いて家に帰った。それ以後、お姉さんとは会う機会はなかった。雨が降ると、時々あの時のことを思いだす。大きく見えた赤い傘が玄関先で傾いているところを。

2007.10.04

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幾松

先日、京都旅行に行ってきた。採用同期との旅行で、結構マニアックなところへと足を運んだ。その一つが、「幾松」という料亭。お店は、木屋町通りにある。実は、このお店というのは、後の明治維新を担う人物と大きく関係があるのだ。その人物というのは、木戸孝允。桂小五郎のほうが知っている人が多いかもしれない。彼は、長州藩の出身。現在の山口県になる。以前、現在の京都ホテルあたりが長州藩の京都屋敷で、そこからほどなく離れたところに、藩の隠れ宿があった。小五郎はこの隠れ家に出入りしていたのだけれど、近くにあった置屋にいた幾松と恋に落ちる。ある日、京都の治安維持に当たっていた新撰組の近藤勇がこの隠れ家に乗り込んだ。危険を察知した幾松は、小五郎をたんすに隠し、その上に乗って、のんきに三味線を弾き始めた。ついに部屋にたどり着いた近藤は、部屋をあらためことを幾松に告げ、部屋中を探す。しかし、小五郎の姿は見えない。残るは幾松の腰掛けているたんすのみ。近藤はたんすの中を改めることを要求するが、幾松は「中には何もありませんよ」というばかり。埒のあかない状態で、近藤は何度も改めさせるように迫るが、幾松は一言、「女の意地をかけて、いないといっているんです。もし何もなかったらあなたは腹を切れますか？」近藤は結局、「女のくせに天晴れなヤツだ」と捨て台詞を吐いて立ち去った。こんなドラマがあった建物なのだ。明治になり、この建物は持ち主が転々とするのだが、現在は「幾松」という料亭になっている。その店で、ランチを食べた。代金、４，５００円也。名古屋からだと京都に行けちゃう。でも、当時の面影をそのままに残してあって、歴史の１コマを感じることができたので、まぁ、よしとしよう。写真はそのランチ。このほかにゆり根しんじょうの揚げ物と赤だし、ご飯がつく。予め希望すればご主人の解説も聞くことができる。

2007.09.05

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１５年の空白

「人の縁とは不思議なもので」さだまさしの「縁切寺」という歌の一節。ホント、縁とは不可思議なものだ。先日の宿泊研修で、ある人から声をかけられた。「わさびさんですよね」「はい」その人と今まで会話をしたことのなかった僕は驚いて身じろぎできなかった。そんな僕を見て、その人は、「○○さんを知ってます？」と質問。聞き覚えのある名前だったので、「はい」と答えると、その人はこう続けた。「わさびさんと１５年ほど前に一緒に働いたことのある○○が、連絡先を教えてほしいといっています。私は○○の高校時代の先輩になるんですよ」連絡先を聞いた僕は、すぐに○○へ連絡した。○○からの返信にはこう書いてあった。「長い間探していたものを見つけたような感じ」○○というのは女性。その昔、色々飲み歩いた仲だ。結婚したという話を聞いて、それ以来疎遠になっていたんだけれど、ここに来て、連絡が取れるようになった。うーん、ここ最近、離れていた旧友と連絡を取る機会が増えている。来週、疎遠だった彼女と会うことになった。もちろん、目的は昔を懐かしむためのものだ。参考までに、僕と彼女の間には何の間違いもなかったので、ご心配なく。未来ばかりを夢見ていた若い頃の思い出の一片でも取り戻せるといいなぁ。人の縁とは不思議なもので。であった人たちの数が多ければ多いほど、こういう確率は高いと思うけど、それにしても、僕は人に恵まれているようだ。

2007.08.04

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じゅんくん

先日、ある掲示板で、見覚えのある名前を見つけた。その人物は大学時代の同級生。あまりに懐かしくて書き込みをしたところ、しばらくして返事があった。彼はちゃんと僕のことを覚えてくれていた。それがとってもうれしかった。実は、彼とは自分たちの未来を模索する時期を一緒に過ごした。好きなことをするために大学院にいこうと一緒に勉強をしていたわけ。結局彼のほうが夢を叶えて大学院に進学。僕はというと、諸般の事情で大学院進学をあきらめ、高校講師の道を選んだ。もちろん、なりたかった先生になるための道の途中だったけれど。先を越されたって感じだった。それから数年して彼が大学の教授になったという話を聞いた。やっぱり先を越されていると思った。その頃の僕は、状況はまったく変わってはいなかった。おかげさまで、僕は１６年かかって夢をかなえることができた。やっと彼に追いつけたと思った。でも、彼とのメールのやり取りのなかで、実はまだ、お互いに追いつきも追い越しもしていないことが分かった。生涯かけて競い合う仲間。そんな人物がいたことに気づかされて、なんだか幸せな気分になった。彼ががんばっているから僕もがんばれる。悩んだ時期を共にした友人は、何年経っても友人だ。また一つ、人の財産が増えた気がする。

2007.07.19

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行ってきました

大阪、奈良旅行。この旅行の様子はまた後ほどメインページへ載せるつもり。今回の日程は、一日目、なんばグランド花月で吉本を観る。難波周辺で食事。二日目、近鉄で奈良へ。奈良交通の定期観光で、法隆寺→中宮寺→昼食→慈光院→薬師寺→唐招提寺→朱雀門定期観光後、興福寺→東大寺近鉄奈良→京都→名古屋うーん、二日目は忙しかった。その中で、驚くことが。それというのは、薬師寺でおみくじを引いたのだけど、結果はなんと、大吉。今年もラッキーが続いている。その中の一つ、”恋愛・縁談・愛情”「美男美女で個性的魅力のある理想的な組み合わせ。自信をもって進みなさい。縁談は良縁大吉」仕事運も何もかもが良好のようだ。うーん、これはいいぞ。

2007.02.04

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好みの女性変遷

今回はアイドル歌手小学生―ピンクレディー中学生―松田聖子高校生―中森明菜、小泉今日子大学生―ウインク、南野陽子20代―辛島美登里、NOKKO（レベッカ）30代―一青窈、辛島美登里はいい。結構こういう女性っていいんです。

2007.01.18

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バンドの名前

先日、今お世話になっている職場のお祭りに出演するため、同僚でバンドを結成した。一日だけのバンド活動である。で、何日も前から練習に明け暮れた。結果は上出来。なかなかの評判だった。そのバンド名は、「マママＷＩＳ（ウイッス）」メンバーの頭文字をとったものだ。実は、以前にもバンド名を考えたことがある。まず、高校一年のとき。妹が僕の影響でギターを始めたのを見て、二人で話をした時のこと。僕「もし二人で文化祭に出たら、どんな名前にしよう」妹「うーん」しばらく沈黙。僕「二人の共通点はなんだろうなぁ」妹「お父さんが大工してるってことかなぁ」僕「ということは、カーペンターズ：ジュニアだな」妹「バカじゃない」結局二人で出ることはなく、このグループ名はお蔵入りに。つづいて、高校三年の時のこと。仲の良かった男子３人で文化祭に出場することに。そこで、グループ名を決めることになった。男ばかりが寄ったグループであり、男子の共通点を探して決まった名前は、「海綿体（かいめんたい）」聴衆が興奮したのは言うまでもない。

2006.09.19

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国会議事堂

　修学旅行のシーズンである。　ふつうの人は、小中高と３度の修学旅行を経験する。　僕の場合、小学校は京都・奈良へ。　大仏殿、清水寺、法隆寺などに行った。　中学校は東京と箱根。　当時まだディズニーリゾートはなく、東京タワーや東大赤門、国会議事堂などを　見学した。　高校は蓼科での研修旅行みたいなものだった。　正直、あまり記憶がない。　今でも記憶に残っているのは、中学校の時に行った国会議事堂だ。　地元選出の議員さん（自民党の久野忠治、草川昭三）が挨拶し、議事堂内を案内してくれた。　新国会議員が初登庁で中に入ってくる赤じゅうたんの通路や、記者クラブ、開会式のときに　天皇が控える部屋、衆議院の本会議場など、色んなとこを見せてもらった。　それから、お土産やさん。　印象に残ったのは歴代総理大臣の似顔絵がかかれた湯のみだ。　友人で買っていったヤツがいたけれど、さて、それを今でも使っているのかどうか。　　僕は、これといって買いたいものがなかったので、何かいいものはないかと物色していると、　赤じゅうたんの毛玉が目に付いた。　掃除の係りの人がいたので、「これって、捨てるんですか？」　と訊いてみた。　係りの人は頷いた。　そこで、僕は、「もらっていってもいいですか？」　　と言うと、係りの人は少しびっくりしたような顔をした後、小さく頷いた。　早速制服のポケットの中に詰め込んだ。　バスの車内ではみんなから批難されたが、国会議事堂のじゅうたんの毛玉なんて　そんなに持っている人はいまい、と思ってひとり得意になっていた。　さて、帰宅。　全員揃った夕食時に、修学旅行のお土産話になり、僕は喜んでくれるだろうと、　自信満々で毛玉を食卓に広げた。「何それ？」　とは妹の言葉。「国会議事堂のじゅうたんの毛玉だ」　と僕。「アホかお前は」　と父が呆れ、「そんなものしか思いつかなかったの」　と母が哀しんだ。「何言ってるんだ、有名な政治家が踏んだじゅうたんから取ってきたんだぞ、歴史を感じるだろ」　僕は反撃したが、多勢に無勢。　歴史的産物のほとんどは僕の目の前で見事にゴミ箱に行ってしまった。　　それでも、少しは残っていたので、机の中に大事にしまっておいた。　あれから20年以上が経過し、毛玉はどこかへ行ってしまった。　次に議事堂に入れるのは、自分が国会議員になった時か？　まぁ、そんなことはありえないので、惜しいことをしたと後悔している。

2006.05.28

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神風が吹いた

　ほぼ絶望視されていたＷＢＣでの日本の準決勝進出。　アメリカがメキシコに負け、韓国以外の３チームが１勝３敗で並び、　失点率で日本が一番下回ったので、準決勝に進出できた。　この知らせを聞いて、王監督が「神風が吹いた」とコメントした。　このニュースはもう皆さんご存知のことだろう。　　さて、この神風。　今から700年以上前の文永・弘安の役（いわゆる元寇）で日本侵略を狙った　元を中心とする軍隊を台風が来て撃退したことに由来するとか。　お陰で、太平洋戦争中は奇跡を起こすという意味で、神風（しんぷう）特別攻撃隊　が組織され、若い青年たちが敵艦に向かって体当たりをすることになった。　ところが、この神風、実は吹いていないのではないのかといわれている。　詳しくは書く余裕がないが、簡単に言うと、攻撃が行われていた時期は、台風が　発生しにくい時期にあたるらしいのだ。　本当のことは分からない。　万年生きているかもしれない亀にでも訊いてみないといけないだろうな。　神風の真偽はどうであれ、奇跡が起こったわけだ。　この奇跡、活かさない手はない。　終わってみたら、日本の決勝進出は当然だったと思えるような結果になってほしい。　そうは行かなくても、精一杯の溌剌としたプレーを見せてもらいたい。　　

2006.03.17

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時給

　日本の法律には最低賃金法なるものがあって、賃金の最低基準を定めているそうだ。　この賃金は、職種や地域によって異なっているとも。　最低賃金法はアルバイトの時給にも適用されるらしい。　今の時給はだいたいどれくらいなんだろう。　高校生、大学生、職種で違いはあるだろうけれど、僕の経験からすると、　コンビニ：７００円から１０００円　塾講師：１５００円から２０００円　学校の非常勤講師：約２５００円　こんなところだろうか。　ちなみに、僕が大学生の頃（今から２０年ほど前）にやっていた中華料理屋さんの　アルバイトの時給は４８０円だった。　安すぎだ。　当時の同級生の時給と比較してもかなり安い。　それでも、４年かけて７００円にまで上昇させた。　上がった時は嬉しかったなぁ。　で、ふと思ったのだけれど、当時はバブルの最盛期。　景気がよかった。　　ということは、バイトの人件費を削っていたわけなので、オーナーは大もうけできていたはず。　コックさんや店長さんの給料もそれほどよくはなかった。　ただ、コックさんのトップの人は手取りで５０万はあったと思うから、その人は例外。　人件費を削っているにもかかわらず、お店は僕が辞めてしばらくしてなくなってしまった。　謎である。　この時給が安かったことを怨んでいるわけではない。　バイトに行けば食事ができたし、古くなってくると、休憩時間に厨房に入って、　自分で適当に食事を作ることも許されたし、何よりも、料理を覚えたことが一番の収穫だ。　お金をもらって技術を手に入れたわけだから、感謝しているのだ。　大学入試も大詰め。　大学生になったら、アルバイトをしたいという人も多いだろう。　そこで、僕からのアドバイス。　バイトは　食べ物屋さんに限る。

2006.03.10

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憂国

　今日は２月２６日。　今から７０年前、若き青年将校たちが首相官邸をはじめ、国家の重要施設を　襲撃し、政府要人を暗殺した事件が起きた。　いわゆる、２２６事件である。　　彼らの志は達せられず、かえって逆賊として処罰されることになった。　この悲劇が人々の感情を刺激し、後には映画やドラマにもなった。　この事件を扱ったものは多いのだが、僕の心を捉えて放さないのが、三島由紀夫　の『憂国』という小説だ。　すべてがノンフィクションではないけれども、当時の国を憂う若者の心、新婚の　ために決起部隊からはずされた青年将校の挫折感と軍人の妻としての生き方を　全うしようとしたその妻の最期。　こうしたものが巧みに描かれている。　　国家を憂うということ。　時の政治家に失望し、命を賭して革命を成功させようとする思い。　不惑の歳になろうとしている僕自身には少し青臭く感じる。　僕が青年将校と同じ年のころには、国家の変革なんて考えもしなかったし、むしろ、　大きな波に流されていた。　そうすることが楽だったし、国家を憂うなんてことはなかった。　ここ数年、日本はどこかおかしくなってきているといわれる。　いや、おかしくなっているというのは毎年のように言われている。評論家はそう言って　いないと仕事ができないからだ。　本当に国家を憂いて国を論じている評論家はどれくらいいるのだろうか。　彼らは何かに文句を言っていないと生きていけないので、何に対しても食いつく。　もちろん、言論の自由の認められている民主主義の国日本だ。彼らの存在を認め　ているのは当然。言いたいことの言える社会はありがたいこと。　しかし、もう少し建設的なことを言ってほしい。　野党にしてもそうだ。　今国会を見ていると、何だか建設的な議論がされていない。　それに、国会中の野次は何とかならないものだろうか。　汚い野次で何度も問題になっていた永田議員の今回の騒動も、野党第一党の民主党　にしては、なんともお粗末。　民主党には人はいても、人材がいないということなのかもしれない。　政府の政策に対してよりも、国会議員の質を考えると、国を憂いてしまうのは、　はたして僕だけだろうか。

2006.02.26

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こんな村があったら

　高校で習う日本史の話。　今から千年以上前のこと。　日本は律令とよばれる法律に基いた国家をつくりはじめた。　そして、以前からあった租・調・庸という税を納めることもしっかりと規定され　ることになった。　また、税を納めるための基本台帳として戸籍や計帳を作った。　これらの税は基本的には成年の男子（労働年齢にあるもの）に課せられたので、　村に男子が多いとそれだけ税も重くなることを意味していた。　　そこで村人たちは考えた。　戸籍の調査の時（６年に１回）に女子ばかりがいると報告したのだ。　これで税負担を軽くすることができたわけだ。　うーん、もし本当にこんな村があったら住んでみたいものだ。

2006.01.25

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コーヒー

　僕は1日に3杯はコーヒーを飲む。　以前はインスタントを飲んでいたのだけれど、最近はコーヒーメーカーを手に　入れたので、もっぱらドリップして飲んでいる。　このコーヒーだけれど、実は発見したのはヤギなんだそうだ。　エチオピアのヤギがコーヒーのエキスが溶け出した水を飲んで元気になったのを　飼い主が見つけて、それ以来世界に広がっていったのだとか。　日本にコーヒーが入ってきたのは戦国時代（500年ほど前）のように思う（確信はない）。　　コーヒーを飲むとき、僕は砂糖やミルクは入れない。　大学生になってこの飲み方をしたときには、大人になった気がした。　コーヒーは眠気を醒ますのにはもってこいの代物だが、飲みすぎは身体に毒だと　言われる。　酒も煙草もやる僕は身体にいいことは何一つしていないなぁ。　そういえば、昔「タッチ」の浅倉南の声をやっていた日高のり子のデビュー曲は「もう一度ブラックコーヒー」だったような。　「みゆき」で若松みゆきの声をやった荻目洋子は「コーヒールンバ」をカバーし　ていた。　２人とも可愛かったなぁ。　　コーヒーにまつわるネタって結構あるもんだ。　

2006.01.16

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名君

　今日12月14日は今から300年ほど前に起こった吉良邸討ち入りの日（12月15日という見方も）。　地元のテレビでは、名君吉良公の菩提を弔う行事が行われたというニュースが流れていた。　　この吉良上野介義央（きらこうずけのすけよしひさ）は、歴史上の人物の中で人気のないワースト５に入るであろう人物。　浅野内匠頭長矩（あさのたくみのかみながのり）が、吉良からいやみったらしく苛め抜かれた後、浅野が吉良を殿中で切りつけ、刃傷沙汰となった。　幕府の判断は浅野家のお家断絶、吉良はお咎めなし。　それに憤慨した浅野家家臣、大石蔵助良雄はじめ47志により切り殺される。　まぁ、今で言うと、権力を傘に来た人物は助かり、そうでないものは処分をされたということか。　そうしたことが、当時の江戸っ子の癇に障ったらしく、『忠臣蔵』などの演目になり、ますます吉良は嫌われていったようだ。　しかし、この吉良上野介。地元では領民から慕われ、氾濫に悩まされる川に一夜で堤防を築くなどをしていて地元ではいい人なのである（黄金堤として現存している）。　こうしたことって言うのは、結構社会の中ではあるんじゃないだろうか。　本当はいい人なのに、仕事では厳しい、敵も多い、というような場合って、どの世界にもあるように思う。　自分のやったことが評価されるのは、その瞬間だけではないと思う。　時間が経過すると、本当はいいことだったんだというようなことって、結構あるように思うのだが。　それを評価するのは後の人だ。　　ちなみに、この事件の起こったのは元禄時代。将軍は５代将軍綱吉。　今放送されている大奥～華の乱～の上様である。　犬は大事にできても、家臣のことには上手く解決できなかったと言うことかも。　まぁ、これも後の歴史家が評価することなのだけれど。

2005.12.14

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本郷

　夏目漱石の小説でよく登場する地名。　日本の最高学府があるところとしても知られる。　僕は何度か赤門へいったことがある。地下鉄丸の内線の本郷三丁目で降りて北へしばらく歩く。すると、交差点に交番が見える。漱石の小説にも登場する交番だ。　漱石の小説の中ではまだあの辺りに市電が走っていた、と描かれているので、当時の面影を偲ぶことはできないが、それでも、小説中に出てくるものを発見するのは感動する。　そういえば、『三四郎』だったかどうかは明らかではないけれど、冒頭で名古屋駅が出てきたりする。　もちろん、当時と今では全く様子は違う。　　さて、この本郷という地名。日本全国に結構あるように思うのだが……。　僕が生まれたのは本郷というところ。　もちろん東京ではない。　　　学生時代を本郷で過ごすことはできなかったが、本郷と聞くと何だか懐かしい。

2005.12.07

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峰打ち

　現代を扱ったドラマもいいが、時代劇は何だか安心して見ることができていい。　「暴れん坊将軍」「水戸黄門」「銭形平次」「遠山の金さん」「大岡越前」、再放送を含め、こんなところを僕はよく見ている。　最近では「大奥～華の乱～」が始まったが、１回目の放送でこれは面白いと思い、見続けてみようと思った。　さて、この時代劇につき物なのが、チャンバラだ。　小気味良い殺陣にはドキドキする。　ところが、よく見ていると、峰打ちをしているものと、そうでなくちゃんと？相手を切り殺しているものがある。　例えば、吉宗は峰打ち、成敗をするお庭番は切り殺す。格さんは峰打ち、お艶は切り殺す、というものだ。　ここには、ある共通点があるように思う。　それは、実在の人物で子孫が現在もいる人の場合は峰打ちをして、架空の人物の場合は切り殺しているというものだ。　これを踏まえて時代劇を見てみてはいかがだろうか。

2005.10.17

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生死の分かれ目

　先日信州方面に一泊二日で旅行に出かけた。　職場の或る部署の旅行だったのだが、僕はその部署と関係がないのに幹事の方の計らいで参加させてもらうことになった。僕以外にも３人ほど他部署の人がいたが…。　さて、その旅行の二日目。軽井沢・鬼押し出しを抜けて細い道を入ったところに田舎町の風情が漂う風景に溶け込むような古い観音堂があった。幹事の人が何年か前に来たところらしいのだが、実はこの観音堂、今から320年ほど前の天明年間（1783年）の浅間山噴火に大変関係のある観音堂なのだそうだ。　その観音堂のある場所は鎌原（かんばら）というところ。嬬恋のあたりになる。押出ハイウェーを軽井沢方面に走ったすぐのところにある。　この観音堂のいわれだが、天明の大噴火のとき、この村に住んでいた男たちは噴火による泥流からのがれるためにまたがり逃げようとした。残された女たちは村の小高い丘にある観音堂に逃げ込んだのだそうだ。その結果、男たちは全滅。観音堂に逃げた女だけが生き残ったと伝えられている。そして、60段ほどあった石段が泥流によって埋没してしまった。その深さ、６から７メートルといわれている。　そうした言い伝えがあって、昭和に入って発掘をしたのだそうだ。すると、掘りはじめてすぐのところから二体の人骨が発見された。その人骨は折り重なるように埋まっていたのだそうだ。ある見解によると、逃げ遅れた母親を娘が背負って石段を駆け上がっていて、後もう少しというところで泥流に呑まれてしまったのだということである。　あと２・３段上まで行けていたら、と思うと何とも無念でたまらなくなった。

2005.08.10

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二人アルバム

結婚して20年近くになる職場の先輩の話。以前彼のお宅にお邪魔したとき、嬉しそうに見せられたものがある。それは、表紙がくすんだアルバムだった。中を見ると、若いころの先輩と奥さんの写真ばかりが貼ってあった。彼らは高校時代からの恋を実らせ、結婚したのだ。そういえば、あだち充の『みゆき』では、若松真人の恋人、鹿島みゆきが二人アルバムを作っていた。ふとそのことを思い出した。何十年も前の古いアルバムの中で、先輩夫婦は想い出をいっぱい詰め込んで生きているんだなぁ。

2005.06.12

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君が代はラブソング

　岩波のブックレットか新書だったかを読んだのだが、そこに興味深いことが書いてあったようなきがする。　記憶がいささか曖昧なのだが、以下はその曖昧なままの見解である。　江戸時代から明治に世の中が変わり、世界と付き合いをしていく中で、国旗と国家の制定が必要となった政府は、国旗を薩摩藩が船籍を示すために使っていた日の丸を採用した。　そして国歌はどうするかと言うことになった。　結局万葉集？に入っている歌を採用することになった。「君が代は　千代に八千代に　さざれ石の　巌となりて　苔のむすまで」　歌詞はそのため、短歌の形式になっているのだ。　君＝天皇　となったのは明治の話。　もともとは、君＝好きな人の意味なのだ。　だから、君が代の本来の意味は、「私があなたを愛している　その気持ちが永遠に続いてほしい」　というものなのだ。　僕が学生のころは、学校の儀式で「君が代斉唱」　と典礼が言っていたように記憶しているけれども、最近は「国歌斉唱」　と言って、「君が代」が歌われる。　法律で、国歌＝君が代、国旗＝日章旗　が成立したからだ。　中国や韓国の人たち（日本人の一部にも）は、色々な背景があってこれらに反対しているけれども、君が代はもともとはラブソングなのだ。　本当の意味で平和を願っている歌だと思うのだが…。　地味な国歌だが、「君が代」は結構今風なのかもしれない。　ご批判のある方はどんどんしてください。　いただいたご意見をもとに、自分なりに調べてみるつもりです。

2005.06.03

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生家

　僕はこれまでに５回引越しをしている。　就職をしてから４回、それ以前に１回だ。　最初の引越しは小学校２年生のとき。同じ町だが引っ越したおかげで友人が増えた。　実は、この４月から、生まれた家の近くを通って通勤している。　その家は見るからに古くなり、傾きかけていた。　そして、今日、その近くを通ったのだが、見事に跡形もなく壊されてしまっていた。　僕の生まれた家がなくなってしまったのだ。　これはショックだった。　僕の小さいころの思い出の詰まった家だ。それがなくなってしまったのだ。　こういうのを時の流れと言うのだろうか。　何だか寂しくなった。

2005.05.27

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桜咲く

　昨日４／６は愛知県の県立高校の入学式だった。丁度桜も咲き始めたころ。新入生はみんなこの桜のように希望に胸を膨らませて校門をくぐったことだろう。　僕が高校に入学し、Y高校の門をくぐったのは今から20年以上も前のこと。でも、そのときのことを時が流れた今でも良く覚えている。　話が中学生のころにさかのぼるが、中学入学のころの僕は決して成績の良い生徒ではなかった。学年で半分ぐらいのところにいたと思う。　１年生のときの進路希望調査では小学校の先生になりたいと思っていたけれども、成績があまりよくない。そこで、父親が大工だったこともあり、一緒に工務店を開こうと思い、H工業高校を志望していた。　野球部に入り、毎日練習や球拾いに明け暮れていたので、ほとんど勉強もしなかったが、クラスや先輩たちからウケがよかったのか、そこそこ目立つ存在だった。そうしたことから「生徒会をやってみないか」　と担任の先生や生徒会顧問の先生から勧誘された。それまでは生徒会なんてまったく興味がなかったので、だれが役員をやっているのかすら知らなかった。僕はそんな生徒だったのだ。　ただ、児童会の経験はあった。でも、中学になってまでそんなことやりたくないと思っていたので僕は固辞したのだが、先生たちはしつこく僕を誘い続けた。結局彼らの熱意に負け、生徒会の役員に立候補することにした。　結果は当選。僕の生徒会役員生活が始まることになった。　中学校１年生の秋、新旧役員の引継ぎということになり、授業後生徒会室へ行ってみた。そこで、僕は自分の人生を変える出会いを経験するのだ。　僕が部屋に入ったとき、３年生の女性の先輩―Y先輩―が優しく声をかけてくれたのだった。　普段目にしている先輩というのは恐ろしい部活の男子の先輩ばかり。正直Y先輩の優しい言葉やその他もろもろに僕は参ってしまった。つまり彼女に一目ぼれをしてしまったのだ。それからしばらくはY先輩のことばかり考えるようになってしまった。　そうしたときに、３年生の２学期実力テストの順位が校内に貼り出された（昔はそんなことをしていたのだ）。何気なく見てみるとY先輩の名前がベスト10に入っているではないか。彼女は無茶苦茶頭のいい人だったのだ。　僕は気後れを感じてしまい、結局彼女と話をする機会すら見つけることができなかった。　そうしているうちに３月が来て、彼女は地元の進学校Y高校に入ることになった。　その知らせを聞いた僕は決心したのだ。Y先輩と同じ高校に入れば１年間だけど話す機会を作ることができるし、彼女と同窓生になれるではないかと。　それ以後、僕は部活が終わって家に帰り、宿題を全部片付けたり予習や復習をちゃんとやるようになった。そうして、２年生の最後の進路希望調査でY高校受験はギリギリだろうと先生から言われるくらいにまでなった。３先生になってからも成績は上がり、結局最後の進路希望調査でY高校受験が大丈夫とお墨付きをもらうことができたのだ。　そうして何とかY高校に合格できた。校門をくぐったときは嬉しかった。憧れの先輩と同じ校舎で勉強できるのかと思うと飛び上がりたいくらいの気持ちだった。　しかし、先輩と話をする機会はなかなか作れなかった。うちの高校は上級生と１年生では教室の棟が違うからだ。でも、神様の計らいなのか、半年ほどして、偶然職員室の前の廊下でY先輩と遇うことができた。　僕は緊張し「こんにちは」　と声をかけることしかできなかった。　彼女はにっこりと微笑んでくれた後「こんにちは。よかったわね」　と言ってくれた。結局僕がY先輩と話したのはそれだけだったのだ。　Y先輩は高校を卒業してどこかの４大に入り、隣町の市役所に入ったという。今では３人の子どもがいるそうだ。　　

2005.04.07

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イルカのぶつ切り

　先日箱根湯本に旅行に行ってきたのだが、その帰りに清水の魚市場でイルカのぶつ切りを発見した。食べ方は味噌煮にするのだそうだ。　でも、イルカである。高等動物として知られているので、それを食べるということになると、欧米人から非難されそうである。　それで思い出したのが、十年ほど前に鯨を食べることを禁止されたということだ。　僕が子どものころは、鯨は学校給食に良く出ていた。硬いけれど鯨肉の竜田揚げは最高だった。聞くところによると鯨肉は昔は大変安く、カレーに鯨肉という家もあったそうだ。それが、鯨も高等動物ということで捕鯨が禁止された。一体どういうことなのか。今では鯨は高級品だ。　この捕鯨禁止を言い出したのはアメリカだと思う。今でも日本の捕鯨に関して否定的な意見を持っている国である。　しかし、彼らにそんなことを言う資格はないのだ。　1853年にペリーが浦賀に来航し、開国を迫ったが、その目的はアメリカの捕鯨船に水や薪、食料を供給する基地を確保するため、日本に狙いを絞ったのだ。　つまり、アメリカは昔たくさんの鯨を獲っていたのである。　だが、日本の捕鯨と大きく違うのは、アメリカ人の捕鯨目的は鯨の油を石鹸として使うことだった。だから肉や皮は捨てていたのだ。日本人は鯨肉を隅から隅まで使っていた。それに比べるとなんと贅沢な捕鯨をしていたのか。　国が違えば食文化も違う。犬やサルも食べてしまう国もあればそんなものを嫌だと思う国もある。中国ではサルまで食べるという。そうだとするなら、サルは高等動物にならないのか。ダーウィンによると、人類の祖先はサルなのだ。そうならば、共食いではないか。　イルカのぶつ切りをみて、鯨肉の扱いが常識を外れている。ふとそんなことを感じてしまった。

2005.03.10

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空也像

　僕はあまり仏像などを見ないのだが、どうしても見たい仏像があった。それが空也像だ。教科書でおなじみの口から人形（南無阿弥陀仏の六文字をあらわした仏様）を吐いているものだ。みうらじゅん、いとうせいこう著『見仏記』では、「ラップをしているようだ」と表現されたものである。　空也というお坊さんは、平安朝のころ活躍した人で、民衆の極楽浄土を願い、町中を念仏を踊りながら唱えて布教した人である。　これは、先日京都観光をしたときのガイドさんの受け売りなのだが、浄土に行くことを願い、仏像にすがれたのは貴族ほか身分の高い人のみ。一般人はお墓すらなく、鴨川や桂川の川原に捨てられていたのだそうだ。しかし、仏教の教えである「一切衆生悉有仏性」の教えのとおり、どんなものにも仏になる素質があり、念仏を唱えることで誰でも往生を遂げられると考えて空也は布教に励んだわけだ。まったくもって篤志の人である。　彼の像は六波羅蜜寺に安置されている。左手にかわいがっていた牛の骨をつけた杖をつき、身体にはその皮をまとい、首から金鼓をさげ、南無阿弥陀仏と唱えている姿が彫られているわけだが、今にも動き出しそうな感覚をもった。感動したのだ。　その隣には盛者必衰の理の代表ともいえる平清盛像があった。栄華を極めたものも何れ衰える。すべてのものは一つところに同じままでとどまることはないという仏教の教えを感じさせてくれた。　ここ最近、色々と考えることが多く、ちょっと大変。仏にすがるというわけではないが、空也にもう一度会いたい心境だ。近いうちにふらっと京都に行ってみよう。空也を見た後、哲学の道でも歩いて、自分を見つめなおしてみようと思っている。

2005.03.04

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長楽寺

　以前京都に行ったとき、普段は見られない国宝級のものを見てみようという京都冬のツアーに参加したときのこと。４つの神社仏閣を回ったのだが、その中のひとつに長楽寺というお寺があった。　円山公園を東に抜けていくと、山の中にそのお寺はある。参詣も修行という意味で階段の段の高さが違うのが特徴で、なかなか面白い。それにこのお寺は、壇ノ浦の戦いで入水し、助かった建礼門院が髪を落とした場所だとも言われている。彼女は後に寂光院に移るのだが…。　ということで、このお寺には彼女と彼女の子どもで幼少時に壇ノ浦で同じく入水した安徳天皇関係のものが秘法として保存されている。それは、安徳天皇が入水前まで来ていた着物を加工して作られた仏具である幡だ。自分だけが助かってしまった悲しさ、助けたのが敵方の源氏であるということへの悔しさ、そういったものをかかえて彼女は何を思い、このお寺で生きていたのかと思うと、胸が熱くなった。　それから、彼女の肖像画は源氏の追っ手から守るために長い間、墨で黒く塗りつぶされていたという。その肖像画もこのお寺に残されていて、全体的に黒くなっているのはそのためである。　建礼門院は清盛の娘で、名を徳子という。成長して高倉天皇の中宮になり安徳天皇を生む。これによって清盛は「平家にあらずんば人にあらず」といわれる全盛期を築くのである。　戦乱の世で天国から地獄へと人生を翻弄された女性の一生を思い、考えさせられることばかりがあるお寺である。　ちなみにこのお寺のガイドをしていたのは、京都にある大学の学生たちのサークル（名前は忘れた）のボランティアなのだそうだ。

2005.02.23

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南セントレア市

　先日、中部新国際空港セントレアが開港した。以前の名古屋空港（中華航空機墜落事故があったところ）は小牧市というところにあったので、うちからだと高速を使っても１時間以上かかっていた。それに駐車場も狭かったように思う。　今回の新空港は常滑（とこなめ）沖にできた。実家からだとクルマで30分ちょっとで行ける距離だ。大変便利になった。　少し前だが、このセントレアブームに乗ろうとしたのか、常滑近くの南知多町と美浜町が合併するにあたり、南セントレア市に市名をしようとしたニュースがあった。何とも安易なネーミングと思ったし、古い歴史をもつ二つの町の良さが伝わってこない。そこで、少し遅いけれど、このことについて書いてみようと思う。　南知多町と美浜町は蜘蛛の前足のようになった知多半島の先端付近にある。右前足の関節が曲がった部分と思ってもらったらわかりやすいだろうか。　知多半島は西が伊勢湾に面していて、昔から西から東へ向かう海上交通の要衝だった。戦国時代には伊賀越えに成功し、自国岡崎に戻る途中、徳川家康はこの地に来ているし、もっと古いところでは、源頼朝の父に当たる義朝が平治の乱に敗れ、家臣を頼ってこの地に落ち延びた。しかし、風呂に入っているときに家臣の裏切りに合い斬り殺されてしまった。そのときの義朝の無念さを思い、義朝の墓のある野間大坊では、訪れた人たちが木太刀を納めるのである。また、ここには義朝の首を洗ったとされる首洗いの池があったりして、一年に何度かは池が赤くなるそうだ。　義朝がなぜ知多半島にいる家臣を頼ったかというと、実は義朝の奥さんが尾張一体に影響力を持っていた熱田神宮の神官の娘で、そのため義朝は知多半島にも影響力を持つことができたわけだ。ちなみに頼朝は熱田神宮の西側のところで生まれている。現在でも誕生地を示す記念碑がある。そのため、頼朝が幕府を開いた頃、義朝を祭ることになった野間大坊を訪れたという記録が地域史の本に書かれている。　そのほかにも名所は多く、恋人のために水を探し、結局見つからずそこで息絶えた少女を祭った恋の水神社があり、恋愛成就の神社として知られているし、それにあやかったのか、恋人同士が野間灯台のフェンスに南京錠をかけて、二人が別れないようにと願をかけたりしている。　探せばまだまだ色んなものがあるのだが、こうした町に南セントレアは似合わないのである。　僕はこの町の住人ではないがご近所さんとしてこの町らしい名前になってくれるのを願っているのである。　

2005.02.19

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自分の居た場所

　昨日、あるテレビ番組を見ていたら、ウルフルズが出ていた。そこで話されていたことで驚いたのが、トータス松本が若いとき、彼女に連れられて入った料理店の雰囲気があまりにもよすぎて、強引にそこでバイトをさせてもらうことにした。そして、バイト仲間でウルフルズを結成したのだそうだ。彼らは、ツアーで大阪にいくと、今でもそのお店に顔を出している。　ウルフルズに限らず、吉本の芸人さんたちは、まだ売れない頃によく行った食堂や喫茶店にいまだに顔を出すという話を聞いたことがある。　こうした行動に出るのは、何か懐かしさを感じているからなのだろう。　この懐かしさに浸ることができる場所があるのは、自分を見つめなおす、自分の生きていることの意味をちょっと立ち止まって考えてみることもできるので、いいことである。　それに、昔行った喫茶店や食堂がまだがんばっている姿を見ると、自分も元気をもらえるような気がする。がんばらなければと思うことができるわけだ。　つい半年前、ちょっとした用事で名古屋に出かけた。そのついでに自分が学生時代を過ごした街を見てみた。かなり変わってしまっていたが、驚いたのは僕のアルバイトをしていた中華料理屋さんがなくなってしまっていたのだ。色んなことを教えてもらった場所だけにちょっとショックだった。ただ、建物はそのままだったので、面影は感じることができたが…。　あの店で働いていたコックさんやバイト仲間は今どうしているのだろう。　自分の居た場所がなくなっていたことが何だか寂しかった。　

2005.01.22

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愛は勝つ？

　十五年ぐらい前（1991年）にヒットした歌である。作詞作曲、歌唱はＫＡＮだった。ものすごい勢いで大ヒットとなり、その年のレコード大賞を受賞し、紅白にも出場した。その時の衣装はモーツアルトを意識したものだったように記憶している。もしモーツアルトが作曲していたらＫ（ケッヘル）の何番になるのだろうか…。　実は、このＫＡＮなるミュージシャンは、当時バラエティーで引張り凧の山田邦子を起用した「山田かつてないテレビ」の中で歌われていた曲を担当し、この「愛は勝つ」も番組中に流れていたと言うもの。だからヒットにつながったと言う側面もあると思う。　さらに、この番組は調子に乗って、やはり当時人気のあったウインクの「やまかつ」版として、山田かつてないウインクなるものを結成することに。邦ちゃんのパートナーをオーディションで決めることになり、結局横山知枝という素人の女の子が選ばれることになった。　そして、やまかつウインクの「さよならだけどさよならじゃない」という歌をＫＡＮが担当したわけだ。飛ぶ鳥を落とす勢いだった。　その後、やまかつからは大事ＭＡＮブラザーズバンドが出て、「それが大事」をヒットさせた。「負けないこと　逃げ出さないこと　投げ出さないこと…」に続き、ダメになりそうなときにはこうしたことが大事である、と歌ったものである。　これらの歌がヒットしていた頃のぼくは、まだ二十代だった。ＫＡＮにしても、「それが大事」にしても、間違いなく生きる上で影響を受けた。特に「愛は勝つ」と真剣に思っていた。いや、今でもそう思っている。愛する人となら、たとえ貧乏していても一緒にいることができると僕は考えている。それに、愛する人がいるからがんばれるのである。　ところが、僕の友人はそう思ってはいない。彼はとてもいい人なのだけれども、愛という得体の知れないものが信じられないようだ。もう少し言うと、恋愛そのものを疑問視しているのである。このことについては、いずれまた彼と会ったときに話をしたいと思ってるのだが…。　ここのところ、純愛をテーマにしたドラマや映画がヒットしている。「せかちゅう」「いまあい」はその例だろうし、「冬のソナタ」もやはりテーマは純愛のように思う。　この「冬ソナ」のファンは三十代の女性に多いそうだ。好きな人と一緒になったけれど、現実は自分の思い描いたようにはならないと考えている時期なので、きっと彼女たちの琴線に触れたのだろう。そうだとするなら、結局彼女たちも純愛に餓えているのである。そう、彼女たちはちょうど「愛は勝つ」を聞いていた世代の人たちなのだ。やっぱり愛は勝つのだ。それを信じることが「一番大事」なのだ。　

2005.01.15

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串焼き「暖」

　今から10年近く前、以前僕の住んでいた家の最寄り駅横に、「暖」という串焼き屋ができた。赤提灯に紐の暖簾。外から見た感じは一昔前の飲み屋さんを思わせるものだった。　ホームのすぐ横に店があるので、電車から降りるとあの醤油の焦げた匂いが鼻を襲い、食欲と酒欲（？）を刺激する。僕も何度か暖簾をくぐりたい衝動に駆られたが、どんな店なのか良く分からなかったので、そこに入るのを躊躇っていた。　そんなある日、知り合いがその店に行ってみないかと提案してきた。彼もその店が気になっていたらしい。僕に拒む理由はなかったのでOKして串焼き暖の暖簾をくぐったのである。　中は8人ほどが座れるカウンターと、４人掛けのテーブルが2つ。20人入ると超満員という店だ。壁には大正時代のポスターが所狭しと貼られていた。レトロと言う言葉を当時良く耳にしたが、まさにそんな状態だった。　お店はうちの母親ぐらいのおばさんと、僕と同じくらいの青年が切り盛りしていた。最初は年の離れた夫婦なんだと思っていたが、実は2人の関係は親子だった。　それに、大将は僕と同じ丙午の生まれだった。それで親近感を覚えたし、串焼きも１本から売ってくれるし、値段も100円未満ということで、それ以来ほぼ毎日通うようになっていってしまった。この店の話はいずれ詳しく書くことにする。　そうしてこの店に３年ほど通ったある日、知多半島の先のほうにある美浜に焼肉の店を出すので、大将の弟が店をやるということになった。それが１年ほど続いたのだが、結局駅横の暖は店じまいをすると言うことになってしまった。僕としては、いろんな人と出会えたり、いろんなことを教わった店だったので残念でならなかったが仕方がない。　こうして何年かが過ぎ、暖の記憶も薄れていた今月のある日、友人が暖という新しい串焼きの店が隣町にできたらしいという話をしてくれた。それで、早速その友人とクリスマスイヴに新「暖」へ出かけることにした。　建物はとてもおしゃれで、中も広い。それに店内にはクラプトンが流れている。以前の暖とは大違いだ。昔の暖で流れていたのは演歌ばかりだったのだ。　どうもおかしい。あの大将がクラプトンというのはありえない。そこで、マスター（大将とは言えない店の雰囲気なのだ）の顔を見た。何となく内田裕也を思わせる面持ちだ。何だか落ち着かない気持ちで２時間ぐらいを過ごし、店を出ることに。そのときに、思い切って「暖」という店の由来を聞いてみた。マスター曰く、みんなで楽しく飲んで、暖かくなってほしいということから命名したのだそうだ。昔の暖とは大違い。旧暖は飼っている犬の名前から取ったのだから。　僕と同じような質問を何度もうけるようで、以前の暖のこともマスターは良く知っていた。　結果として、僕たちの思い違いだったが、また新しい出会いができた。このお店では、弾き語りのライブも可能という。マスターの夢は、お客さんたちがそれぞれ得意な楽器を持ち寄って、全体で盛り上がれるようなことを計画したり、定期的にライブを開いたりしたいそうだ。僕とマーチンが一緒に歌える日が来るかもしれない。年末にいい発見ができた。ちなみに、このお店のお問合せ先は、以下になります。連絡先掲載はマスターの承認済みです。愛知県阿久比（あぐい）町大字卯坂（うさか）字小谷101電話　0569－47－0940　　串処　暖

2004.12.28

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「以後よくなるかなキリスト教」

　中学の教科書には1549年にフランシスコ：ザヴィエルが日本にキリスト教を伝えたと記述されている。僕は「以後よくなるよキリスト教」といって覚えた。そうするまでもなく、この年号はあまりにも有名な年号だし、頭のてっぺんが禿げ上がった彼の絵も有名だ。　中学のときに彼がキリスト教を伝えたことを習った。ヨーロッパからわざわざ日本まで自分の信じている宗教を広めにやってくるなんて偉い人だなぁと感心した。　しかし、冷静に考えてみて、篤い宗教心だけで日本くんだりまでやってくることが果たしてできるのだろうかということを浪人中に考えるようになった。そうして僕なりの結論を出したのだ。　ザヴィエルが日本に来る50年ほど前、コロンブスが現在のカリブ海にある小さな島にたどり着いた。それ以後、周辺地域にヨーロッパ人が押し寄せるようになった。彼らの目的は、新しい市場を求めることと、新大陸で産出する貴金属がめあてたっだのだ。そこに、宗教改革で布教の範囲が縮小したカトリックの人たちが加わり、キリスト教を広めようとしたのだが、コルテスやピサロのように現地人をこき使い、利益追求をした宣教師たちが数多く現れたのだ。彼らは決して布教を目的としたのではなかったのだ。そうして、マヤ、アステカ文明はこうした人たちによって滅亡させられたのである。　実は日本も黄金の国としてマルコ：ポーロによりヨーロッパに紹介されていた。コロンブスもインドを目指したが、本当のところは日本に来て、黄金をたくさん持ち帰りたかったのである。　それから約60年、新大陸に布教の場所がなくなってしまったイエズス会が新大陸をあきらめ日本に布教にやってきたのである。ただ、日本と新大陸が大きく違ったのは酋長（日本で言えば大名）が字が読めたこと、これが大きかった。だから宣教師たちは侵略をおおぴらに行うことができなかったのだ。　現在でも宗教戦争が絶えない。イラクへのアメリカの攻撃も宗教が絡んでいるように見える。イスラムとキリスト教の対立の構図があるようにも見える。しかし、決してそうではない。あれはまさしく侵略行為なのだ。宗教対立に隠れた侵略行為以外の何ものでもないのだ。　戦争なんて結局勝った側が何とでも理屈をつけることができる。勝てば官軍なのだ。イラクの肩を持つわけではないが、アメリカのやり方はフェアじゃない。まるで無理やりに開国を迫ったペリーのようだ。　その昔、ドイツ三十年戦争の惨状をみて、戦争中でも国家の守るべき法があると訴えたグロティウスというオランダの外交官がいた。彼の精神を受け継いで、カントが国際機関の設立の必要性を説いた。そしてそれを現実のものにしたのがアメリカ大統領ウィルソンだった。アメリカには昔、そういった偉大な大統領がいた。しかし、今の大統領はどうだ。　以後よくなるかなキリスト教。年号の覚え方を考えなければならない。

2004.11.23

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鹿島みゆきと若松みゆき

　僕が中学３年生のとき、あだち充の「みゆき」が爆発的なヒットをした。記憶では月刊サンデーに連載されていたものだと思う。コミックスも当然発売され、テレビでも放送された。エンディングはＨ2Ｏの歌う「思い出がいっぱい」だった。　実はこの中に登場する二人のみゆきのどちらがいいかというのでよく論争になった。僕は鹿島みゆきの方が好きだった。でも最近、若松みゆきがかわいく思えてきている。その原因は何なのか。　自分なりの勝手な分析なのだが、若松みゆきは昭和41年２月の生まれで、学年は一つ上になるが同じ年である。一方の鹿島みゆきはお姉さんだ。中学時代の男は大体において年上の女性に憧れる。だから、あの頃は鹿島のほうがいいと思っていたのだろう。それが成長するに従い、若い女性を求めるようになり、そうした好みの変化が若松みゆきにシフトさせて行ったように思う（あくまで個人的な意見だ）。皆さんはどちらでしたか？　ちなみにＨ2Ｏは「思い出が…」の前に、桂木文主演の「飛んだカップル」ＴＶドラマ版の主題歌を歌っていた。題名は忘れたが「キスの味はレモンパイ」という歌詞があった。作詞は来生えつ子、作曲は来生たかおだった。　Ｈ2Ｏもそうだけど、来生たかおはどこへ行っちゃったんだろう。あの人は今で探してくれないかなぁ。ついでに桂木文にも会いたいなぁ。　

2004.11.22

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