カンボジア、シェムリアップのルサイ村に学校を作りに。
去る、9月。かねてより東京の友人達と計画してきた小学校がとうとう完成し、その完成式に行って来ました。カンボジア、シェムリアップのルサイ村という、まだ電気も水道もない、牛とにわとりと人が一緒に生活している村でした。道はもちろん舗装されていません。車のタイヤはぬかるみにハマりそうになります。うしが悠々と道路を散歩しています。家は高床式で、夜になると下は牛の寝床になります。コブラやサソリが出るので、夜の外出はできず、薪をたいて、寄せ付けないようにするそうです。井戸はありますが、見たことのないような、簡易なものでした。歯ブラシやまほど持って行って、子供達にブラッシング指導をしてきました。歯磨き粉も、多くの方々のご協力でたくさん持っては行きましたが、「歯磨き粉の効果は言わないでくれ」と言われました。なぜなら、歯磨き粉って、とても高価なもので買えないからだそうです。こどもたちに、歯医者って知ってるかい?と聞いたら、そんな仕事は知らないと言ってました。町に歯医者はあるそうですが、通えません。こどもは一律一回5ドルだそうです。平均月収が、まちなかに勤めている人で500ドルほどだそうですから、日本で言えば、子供の歯の治療費が一回で20,000円、ってとこでしょうか。そりゃちょっと行けませんよね。学校に行きたいけど、制服が買えなくて行けない子がいるそうです。制服着てる子も、穴だらけで泥だらけ。牛の糞を蹴散らして走り回ってますから、泥だかうんちだかわかりません。けど、彼らは楽しそうで幸せそうです。無邪気に笑って、頭をなでると恥ずかしそうに嬉しそうにします。歯を見せて?っていうと、二ーーーっとしてくれる子、はにかんでモジモジするこいろいろです。今年になって歯を磨いたことのある子は2割だそうです。歯ブラシを大切そうに扱ってくれて、歯ブラシの入ったビニール袋さえ、大切にしてくれます。プラスチックコップだって、大事そうにしてくれます。じゃれついてきて、一緒に笑って、一人残らず笑顔が可愛くて、すました奴とか、小生意気な奴なんて、たったのひとりもいません。ケンカだって、たったの一回も見かけませんでした。みなさん。幸せって、なんなんでしょうね?あらためて考えさせられました。