カテゴリ:まち
午後は、診療所の改修工事の完了検査があるので、午前中資料の整理をする予定。 会社に来る途中、ちょっと気になるものを見つけた。 場所は墨田区役所の近く、写真の後ろに写っているのはアサヒビール本社ビル。 気になるものとは、ツタの絡まる壁面である。 建物の道路側の一面すべてを覆い隠すように勢いよく葉が茂っている。 緑の勢いがすごいせいか。 心無しか、左隣の建物に侵略が始まっているような印象を受ける。 右側は、この建物の入り口なので1mほど隙間があるため、 ツタはそちら側へはのびていないようである。 ちょっと大きな建築で緑化義務がある場合、緑化の量を面積で測ることになっている。 その際の面積とは、地面など水平部分の面積である。 しかし、都市部の狭いところでは、水平部分の空き地はあまり無いため 有効な緑化が進み難いのが実情である。 ちなみに2005年の朝日新聞に掲載された都の調査によると 墨田区の「緑被率」は9.4%で、23区中20位(下から4位)とのこと。 こういった環境の指標については墨田区は、大体下から数えたほうが早い。 まあ、今後の伸び代が大きいと考えるとして。良くしていきたいものである。 他の区のように空き地があれば、その比率は上げられるのだが・・・ 最近は、壁面緑化も緑化義務に換算されるよう条例が変更されている区も出ているようだし、 緑化義務のない、住宅や、小規模の建物ででも、積極的に壁面の緑化を進めたいものである。 最近屋上緑化があちこちで行われているが、高いビルの表面積でいえば、屋上よりも壁面の方が多いのである。また、道行く人にも壁面の方が、緑が目に飛び込んでくる量が圧倒的に多い。だから、屋上緑化もいいが、垂直方向の緑化を進めるほうが現実的だし、効果が高いのである。 この辺の事は、実は建築のデザイナーもあまり認識が無い。建築でも環境分野の専門家であれば良く知っているのだが、建物の外観を決めるのはデザイナーの役割なので、その辺のすり合わせがなかなか難しいのである。 ただ、壁面緑化は、やり方を間違えると建物を傷めたりお隣に迷惑をかけたりするので、ただツタを植えるだけではうまくいかない問題もある。 墨田区は、露地の鉢植えなど垂直方向の緑化には馴染みがある。「屋上緑化」「壁面緑化」にとどまらない「垂直緑化」は墨田区などが率先して考えるテーマだと思う。若干そういった試みが見られる様だが、現実的なものは無いのではないだろうか? 「垂直緑化」のシンボル、モデルとして、第二東京タワーにツタを絡ませる 「(仮称)ジャックと豆の木プロジェクト」 なんてどうだろう?現実のプロジェクトで実現するのが手っ取り早いし、確実だ。 「垂直緑化」 これは○ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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