カテゴリ:まち
年の初めに、気持ちを新たに窓の外を見ると、 去年の始めとは大きく様変わりしている。と感じる。 この辺は、職住一体の家屋が多く、比較的低層の家屋が多く、商い(あきない)と人の生活を感じることができるまちである。 しかし、大きなワンルームマンションができてしまい、そういった雰囲気を失いつつある。 ちなみにこのワンルームマンションの敷地は、 かの吉良上野介屋敷跡地である。 由緒ある土地に、経済最優先のワンルームマンションが建ったのだ。 しかし、このワンルームマンションを建てた業者は 昨今の不況の影響で、昨年末に倒産! 近隣説明の際に、業者が 「管理規約をしっかり作り、近隣に迷惑をかけないよう対応していきます。」 と言っていたが、倒産してしまっては、そんな約束だってどうなることやらわからない。 そして、やはり旧屋敷跡にもうひとつ高層ワンルームマンションが建設中。 両国は、この3年ほどの間に、 グローバルスタンダードの金融工学を駆使した世界経済によって 様変わりさせられてしまった。 高層のワンルームマンションは、 ・規制緩和、 ・不動産の証券化、 など、各会の専門家によって合法的に実現されてきたが、出来上がってみて 「環境」「コミュニティー」が失われるばかりか、事業家が「環境」「コミュニティー までをも犠牲にして築いてきた「資産価値」までも失われてしまったのである。 失われたものを見ると、 どうしてこんなくだらないものができてしまったのだろうと思う。 下の写真は、工事が始まる前の様子。低層の家屋が多いのがわかる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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