カテゴリ:墨田
20日に、墨田区のリバーサイドホールで、これから建てる葛飾北斎の美術館「北斎館」の設計者選定の公開審査会があった。写真は休憩時間のロビーの様子。6時間の長丁場なのにほとんど人は減らずに大勢の人が会場に詰めていた。
まず、こういった機会を設けてくれた墨田区に感謝したい。設計者選定にあたり、設計者を広く募集することで、北斎館のデザインの質が上がるのはもちろん、世の中の設計者に広くチャンスができたことはとても喜ばしいことなのである。しかも、審査員も豪華で、知見にあふれた顔ぶれであることから、魅力的な案が選ばれ、利用者や区民にも喜ばれる案が選定されると思う。 さて、審査は、応募176件の内10者を一次審査で選定、この日の二次審査で10者のコンセプトを聞き審査員が質疑応答をするというものであった。その二次審査が公開ということであったため、定員200名のところ立ち見の人も出るほど(300人くらい居たであろうか?)の人が6時間にわたり真剣に見入っていた。風貌や雰囲気から見てほとんどが建築の設計者らしき人たちであった。 まだ誰の案が選ばれるかわからないが、一案紹介したい。設計者は北河原温という建築家で、業界ではかなり著名な建築家である。写真以外で見かけたのは今回が初めてであった。説明の仕方、質疑への返答の仕方共ベテランにふさわしく落ち着きと誠実さを感じ好印象であった。案は「広小路をつくる」というシンプルなコンセプトに江戸の色彩「ベロ藍(べろあい)」のインパクトのある形態を宙に浮かした案である。機能的にも使いやすく収蔵品への配慮もなされていた。 実は今回、ボクも案を出したのだが二次審査の10案には選ばれなかった。ホントに悔しかった。次回頑張ろう。またこういったチャンスがあることを期待したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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