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墨田区の建築家 「気まぐれブログ」

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2009年09月26日
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カテゴリ:地震
関東に大地震が来るといわれて何年経つのだろうか?大学で建築を勉強しているとき、構造力学の先生は、関東大震災級の地震が、今来てもおかしくないと言われてから20年以上たつ。
しかし、いまだに大地震は来ない。こんな状況に対して人の気持ちもさまざまである。大きく分けて次の3タイプ位に分類できるのではないだろうか?

一つ目は、
こんなに地震が来ないのだから、もう地震は来ないだろう。という「楽観派」

二つ目は、
こんなに地震が来ないのだから、そろそろ大きな地震が来るのでは?という「慎重派」

そして、三つ目は、
現状の延長と、周囲の様子を見ながら、周りも何もしていないのだから何もしなくて良いのでは?という「付和雷同派」
ホントに地震が来たらどうせ回りも死ぬんだから、自分だけ対策をとっても仕方がないという威勢が良いのか、無策なだけなのか分からない人もこのタイプだろうか。

実際には、三つめのタイプが一番多いのではないだろうか?
映画「タイタニック」でタイタニックが氷山にぶつかった後でも、こんな大きな船が沈むはずが無いと、乗員や乗客には危機感が無かった描写があった。その描写の真偽のほどは定かではないが、人間には、自分に危険が迫っていながら安全であると思う心理状況があると聞いたことがある「正常性バイアス」とか「安全バイアス」と言うらしい。バイアスとは偏見、先入観、思い込みという意味である。

話を地震に戻すと、地震については「正常性バイアス」が働いて、思考停止状態になっているのではないだろうか?
だとすれば、被害はすでに進行している状態と言っても良い。地震のような大きな問題に対して、一般の人が、イメージが抱けないのは当然であり、周りがあわてていないのをみると余計安心してしまう。
耐震対策を個人や法人に任せる現状では、この硬直した状態は改善しない。天災に対する対策として国が積極的に対策を進める必要があるのではないだろうか?

写真は、すくすく育つ今日のタワーとトマト





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最終更新日  2009年09月26日 19時11分27秒
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