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墨田区の建築家 「気まぐれブログ」

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2010年01月05日
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カテゴリ:まち
今年の正月は北海道の実家に帰省している。今回の帰省の楽しみの一つは駅を見ることである。実家から電車で30分ほどのところに岩見沢という町があり、そこの駅を見ることが楽しみだったのだ。
岩見沢駅は、2000年に火事で消失してしまい、建築のコンペ(設計競技)の最優秀案が完成したものである。
この駅は、その出来栄えも素晴らしく、グッドデザインの大賞を受賞している。グッドデザイン賞の受賞は約1000件位だが、この駅はその最高の最優秀賞を受賞してたのである。
岩見沢駅は、写真では何度か目にしてはいたが、建築の良さは、写真だけではつたわらないものがある。特に
・空間の感じ(3次元の空間を写真のような2次元では伝えきれない)
・町並みとの関係
・また、今回の駅のような施設の場合は移動に伴って利用者が受ける感じ
などは、現地に行かなければ感じることができない。
この駅の設計者は、今回の駅舎以外に有名な建築の設計も無い建築家(失礼)だが、当選案の出来はすばらしかった。
使っている素材は豪華ではないが、鉄、レンガ、コンクリート、ガラスという近代建築の基本的な素材を適材適所に使い。自然光の取り入れ方、内部の照明の外部への漏れ方が心地よく、駅舎が町に溶け込んでいた。
タクシーの運転手さんに聞くと、運転手さんもこの駅がグッドデザイン大賞を受賞したことを知っていた。自分の町に全国にも認められるデザインの駅があることを誇りに思っているのかもしれない。
かつて北海道の鉄道基地として栄えていた岩見沢の駅とその駅前の繁華街は、現在は、北海道の他の町同様閑散としている。
駅を基点にかつての賑わいがよみがえることを期待したい。





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最終更新日  2010年01月06日 08時55分37秒
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