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墨田区の建築家 「気まぐれブログ」

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2010年10月12日
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カテゴリ:まち
墨田区には、気持ち良い空間や、好きなシンボル、通ってみたくなる路地等がところどころにあります。特に、曲がりくねった道が多い北部に多いようです。しかし心地よい空間等は、様々な理由から偶然、そこに存在しているに過ぎないのです。私たちは、心地よい空間等が偶然残っているという事に気づいているでしょうか?

例えば、以前、こんな経験がありました。
京成曳舟の駅前に一本の桜の木がありました。その桜は、僕の知る限り都内のどこの桜よりも早く咲いていました。しかし、そんな特別な桜が、京成線の高架化の工事に先立ち切られてしまいました。その話を近所の人に言うとかなりの人がその桜のことを覚えていて、口々に「残念だね、もったいないね。」と言っていました。これほどみんなの記憶に残る特別な桜を残しておけば、地域のシンボルになったのではないだろうか。と思います。

つまり、「なんとなく良いな」「心地よいな」「好きだな」という空間、シンボル等は、意識的に残していかねば残っていかないものなのではないかと。
都市計画とか、建築基準法とか難しいことはちょこっと横に置いといて。良いものを見つけて残していくことを しなければならないのではないかと思います。

こうして、思いをめぐらせると、区内の色々な心地よい空間等が思い浮かびます。
・曲がりくねった狭い道
・低い長屋の屋根の上に広がる開けた空
・立派な構えの木造の銭湯
・家族が話をしながら、並んで歩ける車の通りが少ない道路
・家の中の気配が路地に漏れてくるような造りの家が並ぶ路地
・休日の早朝、道路で四股を踏む力士のいる風景

070428rikisi1.jpg

これらの心地よい空間等の多くが、「古い」とか「狭い」とかマイナスの要因を持ったものでありながら不快ではないことは貴重なことです。逆に「広く」て「新しい」ものが満ちた街が冷たくて居心地の悪い空間であることが多いことと比べると。これからのまちの方向性を考えるヒントになりそうです。

そこで、「すみだ景観フォーラム」では、
「歩きながら、すみだならではの景観を発掘する」を目標にまち歩きを企画しました。今回の町歩きエリアは「京島」「東向島」「本所」の3地区です。
ちなみに、僕は京島担当です。皆さんの知っている、魅力的な景観を是非、教えてください。

【とき】11月14日(日)9:00~12:30
【費用】無料
【定員】先着50人
【申込み】事前に電話、ファックス、メールで区に申し込み
     TEL:5608-6266
     メール:TOSHIKEIKAKU@city.sumida.lg.jp
詳しくは、10月11日の区報をご覧下さい。
たくさんの方の参加をお待ちしていま~す。

かなや設計





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最終更新日  2010年10月12日 22時28分20秒
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