カテゴリ:地震
最近悩んでいることがある。うちの息子が通っている墨田区の保育園のことである。
震災以前は、気にならなかったのだが、東日本大震災の後、息子の保育園の迎えに行ったとき、壁を見ると、 ひび割れが入っている。正面の壁面をかなり縦横無尽に元気良くひびが入っているのである。 まあ、一概にひび割れといっても、大きな問題の無いひび割れもあるのだが、ここのひび割れはかなり気になるひび割れなのである。 ・柱を横断するようにひび割れが入っている。 ・梁(柱と柱を横につなぐ部材)の部分にも梁と平行にひび割れが入っている。 ・ひび割れの幅が大きい、5mm程度はあるので、たぶん向こうまで貫通している。 ・園長によればこれらのひび割れは3/11の地震より前からあるとのことなので、ひび割れから雨が入り鉄筋を腐食させ続けていると思われる。 保育園の耐震性が低いということは、 もし、地震が来て倒壊したとき、未来のある小さな子供たちをわざわざ危険なところに集めて殺しているようなものではないか? しかし、日本は何度も何度も地震があり、痛い目にあっているのに何故こうも、危険な建物がほったらかしなのかと不思議に思う。 こういった問題が一向に解決しないのは、 耐震性の確保が厳しく求められるのは新築の場合のみであり、 既存の建物に対しては、法的な面でも、技術的な面でもほとんど有効な対策が取られていない状況にあるからである。 人の命を預かる建物の耐震性の強化をもっと真剣に考えなければならない。 柱と梁がつながる部分に、幅が5mmほどのひびが入っている。 柱を横切るようにひび割れが入っている。 かなや設計 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年05月24日 21時34分31秒
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