カテゴリ:環境
今日の通常の冷暖房は、ヒートポンプを使い、室内と外の空気の間で熱交換を行っています。 ・夏は、室内(約28℃)の温度を外の空気(約35℃)へと放出する。 ・冬は、外の空気(約0℃)の熱を室内(約22℃)に取り入れる。 つまり、夏は、7℃の熱を低い方から高い方へくみ上げています。一方、冬は22℃もの熱を低い方から高い方へくみ上げてるのです。夏は、ただでさえ暑い外に熱を捨てるので都市部は更に熱くなりヒートアイランド現象を引き起こす原因となっています。また、冬は、22℃もの熱をくみ上げるので多くの電力を消費します。 地中熱利用をした場合はどうなるでしょうか?地中の温度は一年を通して一定と言われています。東京であれば大体17℃程度と言われています。 ・夏は、室内(約28℃)の温度を地中(約17℃)へと放出する。 ・冬は、地中(約17℃)の熱を室内(約22℃)に取り入れる。 夏は、室内の熱をくみ上げるのではなく12℃も低い地中に熱を移動させるだけ。冬はたった5℃の熱をくみ上げるだけです。 地中熱ヒートポンプは、今までのヒートポンプに比べ、くみ上げる熱が格段に少ないのが判ると思います。しかも、地中は空気に比べ密度が高いので、熱の伝わり方も早いです。これらのことから今までのヒートポンプに比べ効率が良いことになります。 写真は、鋼管杭を地下34mまで埋めているところです。墨田区は地盤が良くないので、ある程度の規模になると杭工事が必須です。今ままでは地盤が悪いことで生じる余計なコストでしかありませんが、地中熱を利用するとその杭を有効に活用することができます。 かなや設計 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年01月25日 23時17分31秒
コメント(0) | コメントを書く
[環境] カテゴリの最新記事
|
|