カテゴリ:essay
昨日は久しぶりに八王子に出て、本などを買いました。師走の賑わいはまだ感じられないが、八王子の景気はどうなんでしょうか?
今日はお昼頃、石原さんの個展に出かけました。案内が来ていたことを急に思い出したのです。12月1日から10日までの期間でした。場所は「ことのは」という素敵な名前のギャラリー。実は私はそのギャラリーの名と場所を時たま八王子に車で出かけた時などに記憶に留めていたのでした。 今日は歩いていきました。途中で冷たい雨が降りましたが、我が家から20分ちょっとで着きました。 誰もいないかなと思いましたが、画家の石原さんと夏子さん夫妻が二人いました。久しぶりということで、絵はそっちのけで、まずワインをご馳走になりました。石原さんの絵は、いつもの「緑の氾濫」を基調としながらも、どこか特異な「立体」的ボリュームを新たに取り入れたようです。装飾性の質が変わり、以前より深みが感じられました。 そういう自分の感想を述べるほど野暮ではないから、一時間ほどして、次の人が来たので、入れ替わりのように、私は辞することにしました。再会を約束して。また夏ちゃんのピアノで朗読会をやろうということなどを話しました。 家に帰って、酒を補充しに女房とリカーキングへ車で。今日はspeysideというシングルモルトを買って帰りました。Speyというのはスコットランドの川で、鮭や鱒を目当てに世界中の釣り師たちが来るところだそうです。そしてこの流域には言うまでもなく多くのスコッチの蒸留所があり、そこの名品ということらしい。良き水、良き酒。もちろん一杯やりながら、書いています。しかし、煙草の煙は立ってないということが以前とは全く異なる風景です。 ヒグマ君から教わったWes MontgomeryのIncredibleから8曲すべてをdlして聴いている。フラナガンのピアノはまさにサイドマンのノリを越えないですね、モンゴメリーの香豊かな(きみはその恐るべき空疎さと書いていたけれど)ギターとぴったり合っていますね。 しかし、この酒は前のISLAYとは違い、柔らく香が強い。 winter will have been a place of ripeness. We who become the dead of another life than ours. 冬は熟成の場となっているだろう。 まったく別の生から 死んでゆくわれら。(Paul Auster. Fragment from Cold.より・ 飯野友幸訳) Auster の全詩集が訳されていた。昨日、本屋で偶然に眼を上げたところに、この本があった。この冬の楽しみに、少しずつ読んでゆこう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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