カテゴリ:essay
やっと冬休みにたどり着いた。酒席で人が煙草を吸っているのも苦にならなくなってきた。どうしてもそのにおいに惹かれるのだが、それを自分の手にしたいとは思わない。23日目の禁煙だが、なんとかなりそうである。禁煙の反面というか、反動というか、飲むことについてかなり寛大になりすぎているのかもしれない、ずいぶん飲んでいる、今日は禁酒にしたが。
つまらないことしか書けない。禁煙・禁酒、どうでもいいことである。 しかし、今年も歳暮までたどりつけたというのが実感である。 小川洋子の『博士の愛した数式』を読んだ。佳品である。人は数学の美しい真実で自らを支えたくなるまでに、この猥雑な社会から離れたいと思うときが確かにある。28という数が「完全数」であるということに気づいたとき、たしかに数は美しい意味を持ち始める。「友愛数」という響きも、友愛に数がくっついただけなのに、この世ならぬロマンティックな詩を予感させる。 無限に存在する「素数」、23も素数である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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