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詩人たちの島

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February 11, 2006
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カテゴリ:essay
 今日、拓也のblog芒洋の日々で予告されていた、テレビ番組を見た。それは「謎の沖縄の芸人」と言われた小那覇舞天(ブーテン)を特集した番組だった。10チャンネルで今日の朝の11時前から放映された。なかなか面白かった。「ナヴィの恋」の平良とみさんがナレーション役をつとめていた。またその映画で平良さんの夫になった登川誠仁さんが実はこの舞天(ブーテン)の弟子筋にあたる人だということもはじめてわかった。照屋林助は舞天(ブーテン)の直弟子ということだった。

 この舞天(ブーテン)さんは戦争直後の沖縄の人々の傷ついた心を「ヌチヌグスージ サビラ」(命のお祝いをしよう)と言って慰め励ましたという。いつまでも死者にとらわれてばかりではいけない、今生きているこの命を寿ごうといって、彼は漫談やサンシンで人々を笑わせることで慰問したという。本業は歯医者。この番組のタイトルは「戦争を笑え」というものだった。日本軍が沖縄に入り、本土決戦のための捨石として沖縄戦を位置づけていたとき、彼は「三毛猫の恋」という日本軍を痛烈に風刺する創作歌謡を作ったという。笑いを武器に闘った舞天先生は、その後陸続と生まれる沖縄の芸能人の先駆けであり、彼らの心の師でもある、そのような存在として、この番組は彼を讃えていた。最後にBeginも毎年のイベント「歌の日」の持続は舞天先生の遺志を継ぐものとしてあるのだというようなことを語っていた。

 命に関する二つの言葉を覚えた。一つは言うまでもなく「ヌチド タカラ」、もう一つは「ヌチヌ グスージ サビラ」である。






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Last updated  February 11, 2006 08:39:52 PM
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