カテゴリ:essay
昨晩の朗読会、高貝弘也さんの朗読を聞いて、泣いてしまった。こんなことは初めてだったので、自分でも狼狽してしまった。こんなに「人格」と「声」とが一致し、そこで読み上げられる、あるいは高貝さんが御自分で作曲して歌われる、「作品」ももちろん、これ以上はないというほど高貝さんの「人間性」そのものの現れであるように聞こえる朗読はどこにもない奇蹟みたいなものである。それに感動したのだ。瀬尾さんが、語っていたように、何か受けを狙ったり、より効果的なものをめざして、つまり作品以上のものを狙って読むような「朗読」とは全く違う。
そういう意味で、自分の朗読のスタイルについても考えざるをえない会になったとぼくは思う。もっと真剣に、「命」を通して、朗読と向き合ったり、詩のことについて考えていこうと思った。 参加してくださった方々、ありがとうございました。これで4回目になるが、その全てに参加してくださった人もいる。毎回40名はゆうに超えるので、通算して200名近い人たちがぼくらの朗読を聞いてくださったことになる。このことも普通にあることではない。「命」と「命」が共鳴しあうような「詩」を書いていこう、そしてそれを「朗読」できたら、こんなうれしいことはない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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