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詩人たちの島

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February 18, 2006
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カテゴリ:essay
 これも芒洋子の教示なのだが、教育テレビのETV特集で、沖縄の「笑いの巨人、照屋林助の戦後」という番組を今見終わった。この人たち、ブーテンに始まり林助で確かな終わりを画するだろう「沖縄の戦後の笑い」の伝統というものを、沖縄の「サヨク」の人々はどう見ているのか、どうでもいいことにちがいないけど知りたくなった。
 ぼくとしては、林助の「独立」は沖縄の「サヨク」たちの「独立」志向に負けも勝ちもしない思想であると思う。だから面白いし、「独立」なのである。「独りで立っている」。笑い、ぼくにとって、このもっとも未知で不可解な世界に、最近みょうなシンパシーを感じている。
 林助はワタブー・ショーの成功から、すぐにすべてが嫌になって石垣に流亡するが、この島での経験、そこでの豊かな童謡との出会いが彼の再起とそれからの生き方の根本を決めたような気がする。その出会いの幸福さ、それを生かした彼の努力と才能。
 林助の次男で、三線製作者、林次郎が語る、親父の勝手な生き方、でもそこには大きな赦しがある。親父への愛憎。また親父の後を継いだ林賢バンドの林賢のたたずまいの自然さ、林助の作詞した「にんだらん」を作曲してはじめて親父を相対化できた、いや親父から認めてもらったというような思い出を語るときの姿。この息子たちに共通してあるのは、「たおやかなつよさ」とでもいうべきものである、と書いて、そういうつよさは沖縄そのものではないだろうかなどと勝手に思っている。

 いろんなことを考えると「にんだらん」(眠ることができない)。ぼくのまなかいにも祖母の姿と、その歌がちらつくのである。





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Last updated  February 19, 2006 12:26:24 AM
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