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詩人たちの島

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August 6, 2006
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カテゴリ:essay
無造作な 雲      八木重吉

無造作な くも、
あのくものあたりへ 死にたい

夾竹桃         八木重吉

おほぞらのもとに 死ぬる
はつ夏の こころ ああ ただひとり
きょうちくとうの くれなゐが
はつなつのこころに しみてゆく (「秋の瞳」1925年・より)


急に思い立って、町田市は相原の大戸にある八木重吉の生家に行ってみた。資料館がある、それを創り、管理している方が、重吉の甥御さんかなんかになるのだろうか。予約が必要というので、電話をしてみると、身体の具合が悪いけど、午後2時には手伝いの人がくるから、その人に頼んでおきますということだった。女房と二人、車で行ったのだが、片倉から30分ほどで、着いてしまった。

蔵が資料館だった。重吉の原稿や「秋の瞳」のための高村光太郎の序文らしき生原稿などもある。この敬虔な無教会派のクリスチャンで、愛の人、またこの人に愛されるために生まれてきた富子、重吉の早すぎる死の後の彼女の運命(歌人吉野秀雄の妻としての)など、ここには、この小さい純潔の詩人、彼が創造し得たもののすべてではないが、その幾分かの親密な雰囲気が息づいていた。子どもたち二人も重吉と同じ「結核」で亡くなってしまう。富子だけは93歳まで生きたが、彼女も秀雄のはからいか、その墓はここにも分骨?されて建てられている。十四ぐらいでなくなった長女、桃子と長男、陽二の共同の小さな墓が二人の墓に見守られるようにある。家族はこうして遅速はあったけど、一緒になることができたのだ。







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Last updated  August 6, 2006 09:10:30 PM
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