カテゴリ:essay
エアコンなどなかった40年前もこんなに暑かったのだろうか?そのころの夏の音楽はなんだったのだろうか?今みたいに、音楽に興味があったら、いろいろ比較して考えることもできただろうに。暑い夜の盆踊り、暑い夜の父たちの酒盛り、いつもひねくれてそれらを見ていたような気がする。
あっという間に年月は過ぎて、なぜかその頃のことを痛切に思い出す暑い夏の夜だ。 今日は朝と晩の二回、川沿いの道を散策した。散策と言うものではなく、ただ必死に汗まみれになりながら歩いたというほうが正確だが。合計12キロぐらいか。こういうのを贅沢というのだろうとつくづく思う。目的があるわけではない、強いて言えば減量。減量のために歩くことの出来る今日があるというのは幸せ以外のなにものでもないだろう。考えることもなく、緑の田んぼと清冽な川の流れを目に焼き付ける。空を仰ぐと、その色合いの美しさに足もとまろうというものだ。 summer in the country road という言葉が出てきた。summer in the cityではなく。 大きな謎のようなものが人生だとすれば、暑い夏を、都会で、田舎ですごすこと、そしてそこを歩くことは、その謎を解くというよりは、そのなかに巻き込まれて、それでも打ちひしがれることなく生きてゆくことに変わりはないが、どちらかと言えば、summer in the country roadで生きながら、ゆっくりと何かを待つことのほうが、いいな、などと考える。虫がよすぎるか。 Come-on come-on and dance all night. Despite the heat it'll be alright. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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