カテゴリ:essay
先日買ってきた「月光・暮坂」というタイトルの、最近亡くなった小島信夫の短編集を読んでいる。「小島信夫後期作品集」と名うたれた、講談社学芸文庫の一冊だ。 そうではないか。「死」を予告した手紙が文科省の大臣宛に届き、それをまともにとりあげ、各教委管轄の現場に、センチメンタルきわまりない文書(死んではいけません、わたしたちはあなたの味方です云々)が配布され、それを生徒たちに配れと命令する。いじめられているという生徒からの手紙が「文部大臣」に取り上げられたのである。最高の世の中だ。昔は、ぼくらは「文部大臣」なるものや、そういう部類のやからを「抹殺」したいと思って生きていた。でも、ぼくらの友人は逆にそいつらから抹殺された。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 8, 2006 10:48:34 PM
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