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詩人たちの島

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December 15, 2006
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カテゴリ:essay
前略

ついに今日、教基法が「改正」されたよ。

asahi.comから、

――安倍政権がこの臨時国会の最重要課題と位置づけた改正教育基本法は15日夕、参院本会議で採決され、自民、公明両党の賛成多数で可決、成立した。民主、共産、社民、国民新の野党4党は反対した。「教育の憲法」と言われる教育基本法が改正されたことで、来年の通常国会以降、多くの関連法令や制度の見直しが本格化する。
 改正教育基本法は今年4月に政府が国会提出し、先の通常国会で継続審議となっていた。旧法にはなかった「公共の精神」や「国を愛する態度」などを教育の目標に盛り込んでいる。基本法自体が「個の尊重」から「公の重視」へと軸が動くことになり、教育現場への影響を懸念する声もある。 ――

バーミンガムできみがアストンというムスリムの人たちの居住区に住みながら研究していることは、一言で言えば「国際化」のなかで必然的に生じている「移民」の問題だ。かれらの教育の問題や居住区の問題、あるいはその「愛郷心」など多岐にわたるきみのレポートを私はプリント・アウトしながらまだ完全には読み終わっていない。この冬休みの宿題だと考えている。でも、きみが参照し、引用している学者たちの見解を瞥見すると、そこからうかがえるのは、やせてもかれてもというべきかヨーロッパの「知」の集積であり、ここ日本とは比べようもない「寛容」や「包容力」の伝統でもある。9・11以来、あるいはブレア・ブッシュ共同路線以来、端的にはロンドンの「テロ」(きみが渡英したちょうどその時も騒ぎがあったね)事件以来、従来のような「移民」政策が大きな変換を強いられていることもよくわかる。「強いられている」ということばは適切ではない。ある種のデマゴギーが幅をきかしはじめ、「旋回」を強いるわけだ。そこからsegregationとdiscriminationが生じてくる。

要するに、全体主義的な考え、「超」や「ウルトラ」のつく考えを、このたびの米中間選挙でのブッシュや共和党の敗北の教訓をものともせず、実におかしなことだが、この国は再度、マルクスの言葉でいえば、喜劇的にたどりつつあるということなのだ。「公共の精神」や「国を愛する態度」などというものを、「教育」に関する最上位の「法」に掲げるというのはどういうことなのか?その「法」の堕落であり、陵辱にすぎないではないのか。時の「権力」やお代官行政からの「介入」を断固として拒否するのが、最高法の精神であり理想であるとすれば、戦後59年、私は今までの教基法の下で教育を受け、そして教員になり、きみのような生徒たちに恵まれたことを幸せだと心から思っている。

日本の若い首相は何を考えているのだろうか?「世界」がたぶん舵取りの方向を変えざるをえない時期にあたって、彼は一周おくれのブッシュを気取るつもりなのか?改悪「狂気法」の成立にあたって、ひそかにしっかりと醒めていること。これからまたながい、ながい戦いだよ、拓。

もうすぐクリスマスだよね。どうでもいいけど。ヘレン・メリルの歌うAway in a mangerを聴きながらこれを書きました。私としては下の詩の次のところが気に入っただけです。
風邪等ひかぬように。また。

“I pray.
Bless all the dear children in thy tender care”


Away in a manger, no crib for a bed,
The little Lord Jesus laid down his sweet head.
The stars in the sky looked down where he lay,
The little Lord Jesus asleep in the hay.
The cattle are lowing, the baby awakes,
But little Lord Jesus no crying he makes.
I love Thee, Lord Jesus, look down from the sky
And stay by my cradle til morning is nigh.

Be near me, Lord Jesus, I ask Thee to stay
Close by me forever, and love me, I pray.
Bless all the dear children in thy tender care,
And take us to heaven, to live with Thee there.





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Last updated  December 15, 2006 10:25:07 PM
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