カテゴリ:music
昨晩は久しぶりに深夜まで、NO DIRECTION HOMEのPART2を観た。とんがったDYRANのインタビュー。あなたはプロテストシンガーといわれていますが、それに対してどう思いますか?知ったことじゃないというような答え。彼のフォークを聴きに来たのであって、ロックではない、裏切り者などと叫ぶイギリス公演での聴衆に向って、どうでもいい、どっちが嘘つきかなどと悲しいが鋭い?目つきで答えるディラン。貼られたレッテルと戦いながら、確実にだれもうたったことのない歌、プロテストソング、トピカルソングなどをはるかに超えた歌を作り出してゆくその軌跡が鮮やかである。
イギリスで、フランスで、イタリアでのツアーを経巡った彼は、アメリカに帰ってから8年もツアーをしなかったということだ。そのツアーでのインタビューに答えて、帰りたい、だが、どこへ、というような答えがあった。それが彼のNO DIRECTION HOMEということなのだろう。そして彼は、われわれのためのHOMEを創造したのである。特定の場所ではないHOME、そういうHOMEからはどんなナショナリズムも生まれえないし、むしろそれらを壊滅してやまないエネルギーがうずまいている。こういうとディランはまた知ったことかというにちがいない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 28, 2007 09:18:53 PM
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