カテゴリ:essay
ひさしぶりに都心に出て、疲れた。生まれて初めて東京タワーなるものを目前に見た。そこが目的地ではなかったけど、今日の目的地から10分もしないところに、それはあった。用事が終り、そこまで歩いていった。オランダ大使館などのある閑静なところの近くだった。もっと猥雑なエネルギーに満ちたところだと、思っていたが、きれいな観光名所だったのが意外である。列の長さに恐れをなして、もちろん展望台には行かなかった。 赤羽橋という駅から大江戸線なるものに乗り、新宿で降りて昼飯を食べた。そのあと、南口の紀伊国屋に寄り、Vonnegutの最後の本になった” A MAN WITHOUT A COUNTRY”を購入した。幸い、一冊あったと、英語に堪能らしい年輩の店員が探してくれたものだ。アマゾンで買ったほうが安かったかもしれないが、早く読みたかったのである。 ましほさんが書いていたとおり、この大きな鳥は鳥かごの中から、どこか遠くの、しかし彼が好んで書いた、この世と漏斗状になった異次元の世界に飛んでいったのである。彼のサイトには空っぽの、窓の開いた大きな鳥かごが描かれていて、1922―2007とだけあった。 オカンともオトンとも関係なく、東京タワーの背景には白い空が拡がっているだけだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 15, 2007 09:46:00 PM
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