カテゴリ:essay
A 今晩は遅いじゃないか。
B 久しぶりに大学に行き、友人の講座を覗いたんだよ、その後飲んだということです。 A 収穫はあったのか? B いやだね。すぐ収穫云々とは、根性がネオリベそのものではないか。 A それでどこが悪い?今時、時間は金なりという言葉を知らないものはバカだ。 B そうか。収穫は大ありさ。Tさんに会えたのを一位とする、二位は友人の痛烈な言葉を聞けたこと。 A ? B いやTさんも聴講に来ていたのだよ。昨日から会社に復帰できたのだって。これが一番のいいニュースだった。要するに、きみのようなネオリベには負けなかったということさ。 A なんだ、黙って聞いていれば、おれを世銀のオルフォビッツのような奴と誤解しているのではないか。おれは公正だよ、彼女の給料を倍になんかはしないからな。ところで、 おまえの友人の、その痛烈な言葉とは何だよ? B きみに彼女がいるとは思えないが。友人の話とは、日本の自殺者の話だ。その数は一日平均するとイラクの死者よりも多いということだ。で、彼が言うにはその原因は、きみのようなネオリベ、いやネオリベの政策によるというのだ。つまり、ネオリベは殺人者なのだよ。ネオリベ特有の言説があるよな、そう「自己責任」だ、「自己責任」と言われれば自殺するよりほかにはないではないか、というのが友人の見解だ。 A おまえの友人はバカなことを言うね。それじゃ、最初から負けを認めているということではないか。負け犬だよ。 B そうさ、ネオリベの「正しさ」にはだれも勝てないのだよ、しかし、ここが…。 A なんだよ? B …やつらの、きみのアキレス腱でもある。その「正しさ」を最後まで抱えていくということができるのか?これは単純な反問だよ。 (註)この会話はまだ続くが、記録者が睡魔に襲われてきたのでひとまず中断。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 9, 2007 12:24:06 AM
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