カテゴリ:essay
komachitoさん、ヴェトナム紀行読んでくださって、過分の褒め言葉ありがとうございます。かいなでの観光の記録で、本当は冷や汗ものです。
あなたが去年までいた職場は、今日、文化祭の前日で、私は都合13時間くらい滞在していました。もちろん私より後に残留している職員もいつものように一杯です。この時期になると、タメさんや、ツカちゃんや、そしてあなたのことを鮮烈に思い出します。こんなにまでして、私たちが守っているものの重大さについて、忘れるより、それを心に刻むことが、どれだけ大切であるかということを考えるのです。 今年、赴任してきた同僚が、去年ツカちゃんが大量に購入した麺で、まだ残っているのを使用して、お疲れ様ということで、おいしい冷麦を作ってくれました。私は、それを少し啜って帰ってきたところです。あなたがいれば、その後、伊勢神などに繰り出して、文化祭の各クラスの仕上がり具合などについて、喧々囂々の議論をツマミに酒を酌み交わしたことでしょう。 私の行く先もあてのない、都の朝令暮改に似た政策に振り回されていますが、あなたのような教員と知り合えたのは、最高の幸せでした、そして、あなたのような優秀な教員たちが、これから歩まなければならない多分過酷な道のことを想像すると暗澹たる気持にならざるを得ません。 はったりと、自己アピールだけが幅を利かすようになった業界で、黙々と楽しそうに、他の職員の昼飯のために味噌汁を作っていたあなたの自在さを決して忘れることはないでしょう。 忙しい、疲れる日々ですが、文化祭という行事は、どこかで教員にとってその初心のようなものを改めて考えるように強いるものです。少しセンチメンタルになったかも知れませんが、あなたのギターの響きを思い出しながら書きました。 イスタンブール、トルコで歴史の上に横たわったとあなたは書いています。そういう経験がまた、あなたの歴史の授業を生き生きとさせることでしょう。こういう経験こそは、すべての「強制」に抗して、人を自由にするものです。 また近いうちに、どこかで「痛飲」しましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 15, 2007 07:48:06 PM
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