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詩人たちの島

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December 22, 2007
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カテゴリ:書評
この一週間を気息奄々として、どうにか乗り切る。

今日は、山本淳子いう人の「源氏物語の時代― 一条天皇と后たちのものがたり―」(朝日選書)を読み終わった。定子や彰子をこんなに生き生きと描いたものは珍しいのではないか。変にスレていないところ、文章が若々しいところ、読みやすく面白かった。なんといっても切り口が新鮮である。花山の退位から一条の死までを、主に定子や彰子を軸に語りきる。一条の死の日付と花山が兼家の陰謀のために出家させられた日付が、6月22日で、一緒であるというのには因縁を感じる。山本氏は、この暗合に気づいたときに、この書物が書けると感じたのではないかなどとさえ思った。

少納言や式部たちのイメージも曖昧ではなく明確に描き分けられている。とくに彰子や定子像については学ぶべきことが多かった。勉強不足を棚にあげて言うのだが、日本文学もこういう書き手が現れたことを慶賀すべきだろう。

(creative writingやpoetry workshop関連の本を調べたくって、アマゾンを眺めていた。多すぎて、選べない。なにかいい本やDVDなどはないだろうか。)





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Last updated  December 22, 2007 04:32:14 PM
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