カテゴリ:essay
My funny valentine
My funny Valentine Sweet comic Valentine You make me smile with my heart Your looks are laughable, unphotographable Yet you're my favorite work of art Is your figure less than Greek Is your mouth a little weak When you open it to speak, are you smart? But don't change a hair for me Not if you care for me stay little Valentine, stay! Each day is Valentine's day 私のおかしなバレンタイン かわいらしくて面白いバレンタイン いつも私を心の底から笑わせてくれる 見てくれはおかしくて、写真向きじゃないけれど あなたは私のお気に入りの絵のモデル スタイルはギリシャ人には負けるわね、 しゃべり方も少したどたどしくて 話し始めるとお世辞にも頭良くは思えないわね。 でも私がこう言うからって あなたの生き方を少しも変えちゃだめよ あなたに会えばいつも意地悪ばっかりで あなたは私を煙たがっているかも知れないけれど、 もう少しそばにいてよバレンタイン あなたといれば、毎日がバレンタインデーね (ロジャース&ハーツ) 上記は、ひぐま氏のblogからコピーしたもの。ただし、段落は私が設けた。ひぐま氏はバレンタインデイの夜に、ひさしぶりにチェット・ベーカーの歌で、これを聴いたとのこと。 私も、これを読んで聴きたくなり、今聞きながら書いている。ひぐま氏によるとチェットの声は「ピーターパンボイス」というのらしいが、私も一時期、この甘ったるく、倦怠に満ちた声が好きでよく聴いた。ウーン、やっぱりいいと思えばいいし、という感じかな、今は。 06年にチェットの歌う何曲かの歌の歌詞を引用した詩を書いたことがある。岡山の「大朗読事務局」が出している、DOG MAN SOUPの3号。 私はずいぶん誤訳していたのだなと、ひぐま氏の訳(たぶん、そうだと思うが)を読みながら思った。どこかどうということは書かないが、その詩を全部書き写してみます。これは、最近詩を書いていないので、その助走のような気持もある。
今 自分の詩を読み返して考えるのだが、この詩のspeakerは男性か女性か?全体では中年の?男性らしく思われるけど。(一箇所だけ、原詩のspeakerと同様に女性になっているところを発見もしたが)。ということは、私は原詩をあまり理解していなかったということになる。原詩は、生意気だが、どこか素直なところもある少女が、ちょっと、とろいValentineという名の恋人をからかっているというような感じだと思う。あるいは、これも錯覚か? 私は、このValentineを少女の名ととって、書いたようだ、先の一箇所を除いて。でも、その一箇所が誤訳と関係しているところでもある。 いずれにしても大したことではないが、意図して詩のspeakerの問題を考えてみようと思った。そうすると人物との関係がもっと明確になるはずだ。「私」というspeakerはごまかしがききすぎる。では? You make me smile with my heartというような強い、はっきしりしたyouとmeの関係を日本語はなかなか作りがたいが、このyouとmeのsexは何か、というと、英語ではまたわかりにくい(そのわかりにくさは、こちらの無知もあるが、もっと文化的なものでもあるはずだ)。そういう違いも考えてみると面白いことだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[essay] カテゴリの最新記事
|
|