カテゴリ:小説
2006年に活動開始した、和泉桂、岩本薫、木原音瀬、ひちわゆかの4人の作家さんによる創作ユニット「Unit Vanilla」の3rd Projectであるアーサーズ・ガーディアンシリーズの1。 2nd projectは漫画原作ということでコミックス化まで待つため未読、1st impactである1st project「SASRA」はのっけから転生ものとか砂漠とか神官とかで読む前から思い切り挫折してますが(シリアス悲恋なのはいいのよ、別に)、ユニットメンバーの豪華さにどうしても読みたい、勢い付けとして読みやすそうなこちらを先に読んでみました。 世界的な大富豪である故アーサー・ブラックフォード卿の遺志を継ぎ、「世界平和は足許から」の理念の下、救いを求める人々に手を差し伸べるスペシャリスト集団「アーサーズ・ガーディアン」 アシスタントを数回務めた高嶺・レイモンド・加治川は、パートナーのアクシデントから初めて「守護神(ガーディアン)」としてのミッションに当たることになった。 その依頼内容は「日本有数のホテルチェーンの社長令息・柚木双葉の心を開かせること」だというが…!? 全てが経済理論で回っている、偏屈美形眼鏡の大学准教授×大企業の跡取り息子で天真爛漫なメガネフェチ。 カップリングはまあおいといて、世界平和のために、一少年のメガネフェチというか「眼鏡の人はいい人、裸眼の人は怖い人」という刷り込みを治療する、それも「眼鏡にも悪人がいるとわからせるために意地悪をする」ってのはどうなのよ。しかもこのミッションのため、プライベートジェットが飛ぶわ豪華な館をぶっ建てちゃうわ、挙句の果てに秘密基地に豪華客船・軽飛行機ってなんだよ(笑) しかも舞台装置は壮大なのですが、お話はおもに主役二人の2人きりのおままごとのような生活、しかも主役二人はそろいも揃ってズレまくっていて何ともはやトンチンカンなお話です。 キャラクターだけ取り上げれば、高嶺の一見賢そうに見えてかなり天然なところか、すっごい好きです(むしろ受けで出て欲しかった…)。双葉の変にポジティブで会話の噛み合わない所なんかも、なんというか、バカバカしくていいです。私は大好きだ(笑) でもこれは賛否両論だろうな~と思ってググってみたら、案の定あちこちで辛口な感想が… 私も、万人にはお勧めしません。できればUnit Vanillaを頭から外して読める方、かつこれは…あれだ、某冬●社的、東●千子的なノリが許せる方は面白いと思います。 2008年9月から4カ月連続刊行ということですが、2巻は本作中に出てきた金髪俳優さん×黒髪軍人らしいのですが、タイトルが密林...( = =) トオイメ 検討中なり。 【アーサーズ・ガーディアン】3rd project 【薔薇とライオン/作画・ヤマダサクラコ】2nd project 【SASRA】1st project お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.11.04 00:18:42
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