カテゴリ:小説
砂原糖子さんの過去作品を探し求めて遭遇。
えっと、幼馴染ツンデレ受け…?になるのでしょうが、読後の第一感想が“デレは何処……??”というくらい、強烈なツンです。攻の敷は共通の友人に鈍感と詰られてますが、ここで恋に落ちただけ褒めてあげていいと思うよ…? 守銭奴で傲慢な本性を美貌で包んだ、幼馴染で腐れ縁の有佐が、家庭の事情で一人暮らしをする敷と同じアパートの隣の部屋に越してきた日から、悪夢は始まった…。「別れさせ屋」で金を稼いでいる有佐が、自分に惚れさせるターゲットとして連れ込む輩とのHな声に安眠妨害され、挙句の果てに手違いで彼女と別れさせられてしまう!今度こそ、今度こそ絶交しようとするのだが…!? 踏まれても蹴られても殴られても(比喩のみに非ず)、気がつくと有佐を許してしまっている敷は、わんこというよりも『大男総身に知恵が回りかね』を具現した感のある、恐竜のような攻めです。 暴走したら手がつけられませんが、根が単純でおっとりした敷は、並みのツンデレと組み合わせたら、確かにトーヘンボクだなあと思われるキャラですが、如何せん有佐が並みではないので、破れ鍋に綴蓋、これぐらい精神的にも それにしても、だ。敷視点の物語なので、読者も徹頭徹尾、暴言妄言の限りを尽くす有佐に振り回されっぱなしなのですが、隠されたラブのベクトル故か、それが次第にクセになってきてしまうのが恐ろしい…。 暴君受けが好きな方にはお勧めです。とはいえ絶版、幻冬舎さん、これも新装版出してくれないかしら。需要がないかしら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.05.28 00:42:44
コメント(0) | コメントを書く
[小説] カテゴリの最新記事
|
|