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カテゴリ:あおぞら研究所
22世紀北里総合研究所代表、北里敏明大先生のフォーラムです。 昨年まで「21世紀北里総合研究所」でしたが、100年先に通用する熊本を考える研究所として、 すでに21世紀に入ってしまったため、今年から改名されました。 北里先生は、熊本が世界に誇る細菌学者、北里柴三郎博士のご親戚にあたり、東大法学部卒、 司法試験に合格しながらも自治省入省。ハーバード・ロースクール卒業、京都市副市長などを経て 4年前に退官。帰熊して関東、関西の大学客員教授や非常勤講師、22世紀北里総合研究所所長、また、昨年は晴れて弁護士事務所の開業という、絵に描いたようなエリートコースを歩んでこられた方ですが、サニーのような者にも懇意にして下さる気さくなお方で、カラオケもお上手です このフォーラムは「21世紀の日本、そして熊本を考える会」と題し、年に4回ほど行われますが、 たいてい年初めと締めくくりは北里先生、他の回はさまざまな分野の講師のお話となります。 昨年は北里柴三郎博士のご令孫による講演もありました。 【過去記事】 1.「裁判員制度」 2.「城下町熊本のまちづくり」 今回のテーマは「これからの熊本に期待するもの ―21世紀を熊本が生き抜くために―」でした。 先生のこの分野のお話は何度も聞いていますが、今回はさらに充実した内容で、本当に勉強に なる2時間でした。とても全部は書き切れませんが・・ 熊本の過去は「熊本精神=簡易・善良・素朴を愛し、日常生活で無用の贅沢と消費とを憎む精神」 であった。これは熊本の美徳であり、武士道の精神でもあった。 それが現在なくなり、再認識が必要。また、現在は「内にはものすごいエネルギーを持っているのに、全国から見たら見えない“ブラックホール”熊本」になっている。 熊本にかける夢は、地球環境を守り、自然と共生する世界の実現に資する熊本。 世界の熊本城で、環境を語り、熊本精神を訴える。世界の阿蘇を、世界遺産に登録する。 (これは、以前候補地に挙がったものの、そのまま話が立ち消えになっています。) こういった問題を、具体的に過去と現在を照らし合わせながら、21世紀を熊本が生き抜くために 必要なことを、各地方自治体での豊富な経験を活かし、たくさんの事例を挙げてお話いただきました。 ★熊本精神を発揚して武士道の精神で頑張る その、教育の再生のために・・ *熊本人が作った教育勅語を学ぶ *普通の学校に職業訓練施設 *学校へ天文台の設置 *若者組による合宿訓練(長期) ←徴兵制度がなくなり、長期の団体生活を知らない若者たち *熊本バンドなど先進的歴史を学ぶ ★歴史を踏まえた地域らしさを作り上げること *城下町のまちづくり(水の都、杜の都) *各地域の特性に根ざした地域振興 ★経済の力をつけるためにやらねばならないこと *熊本駅前再開発の早期完成 *熊本駅と空港はじめ各地との交通網、阿蘇・天草への高規格道路などインフラ整備 *熊本が全国に誇る農林水産物の輸出など振興策 ★熊本県への人・企業・イベントの移入を増やす *全国・アジア・世界から企業誘致 *全国の団塊世代の定住、神戸岡山広島などからの観光客(九州新幹線開通による効果) *プロのスポーツチームの誘致・創設(ロッソ熊本もその一つ) ★その他の施策 *中心市街地を中心とする経済の振興(ドーナツ化の防止) *アジアとの交易を進める *済生会・中央病院・私立病院などを生かした医療・福祉のモデル県 *行政の民間意識による意識改革 政令市制度の導入、道州制における州都→九州独立運動 学校へ天文台の設置・・ご子息が東京の高校に進学の際、天文台のある学校を志望され、 入学して天文部に入部。宇宙を見て地球を考える、地域社会を考えることの大切さを教える。 これらのことは、我々民間人も行政任せにするのではなく、地域ぐるみで取り組んでいかなければ 進む話も消えていってしまいます。東国原宮崎県知事の誕生で、宮崎がにわかに元気になった今、 熊本県民として県の発展状況に危機感を持ち、良いところは残し、変えるべきところは変えて いかねばなりません。 もう後がないぞっ 北里先生、大変有意義なフォーラムをありがとうございました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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