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せっかく過去記事にさかのぼってご覧下さったのに、申し訳ありません
第1部会場の「ピーエスオランジュリ」(旧第一銀行)をご紹介いたします。
画像中央がピーエス(株)さん
このように、熊本市の城下町を流れる坪井川のほとりにあります。
大正8年に建てられた、旧第一銀行をリフォームした建築物です。
80年以上の間、風雨により痛めつけられ、一時は解体も決まっていたとのこと。
「熊本まちなみトラスト」に皆さんのご尽力もあり、2002年に“再生”が実現しました。
ヨーロッパでは築数百年の建物のリニューアル例が多数ありますが、
湿度の高い日本では建物の傷む条件が著しく多いようです。
リフォームのコンセプトとして、
1.復元ではなく、21世紀という時代にマッチした用途と使い方を実現する
2.“質”の高い室内の快適性、いわゆる心地よさをつくること
3.少ないエネルギーで運転・維持管理を可能にする、つまりエコリフォームを実現すること
4.大正建築の素晴らしい面を生かし、今後50年、100年と使い方は変化しても順応できること
5.そして可能な限り安全性(耐震性など)を確保すること
↑2階吹き抜け ↑地下室(もっと広いです) 窓の向こうは坪井川
この2階吹き抜けの空間は、冷暖房の面では何かと不便です。
ここではラジエーターを流れる水を、季節によって温度管理し、
放射の効果と送風機を使わずに快適な温度管理をしています。
また、自然採光を導入し通風換気は地下と2階の北側(川側)の窓で涼しい空気が
循環するようになっています。ホール部分の鉄骨は、屋根の構造補強とともに、
将来考えられるインテリアの変更に対応できるようになっています。
内装材も、呼吸できる自然素材を考え、床材のシオジ材を最低限の表面処理にしたり、
事務所スペースの床はヤシのじゅうたんを使用しています。
もっと書きたい気持ちもありますが、この辺で・・
卒論「建築」だったもんで