時速300キロのイカロス ジェット機人間
読売新聞の「地球びっくり箱」に掲載されていました。「時速300キロのイカロス『鳥のように、大空を縦横無尽に飛翔したい」--。多くの少年が抱くであろう夢をかなえた男がスイスにいる。背中に自らデザインした動力付きの翼を背負い、最高時速300キロで飛行するイブ・ロッシーさん(49)。本業も戦闘気乗り上がりのスイス航空パイロットという、この根っからの空好きには『ハイテク・イカロス』の異名がある。(スイス・エーグルで、大内佐紀)・・・ロッシーさんの『翼』は全長約2,7メートル。片側に二つずつエンジンが付いている。ガソリンを満タンにした状態で重さは約55キロだ。翼を身体に装着し、エンジンを始動させた上で、飛行機から飛び降りる。翼に操縦かんの類はついておらず体重移動だけで上下左右に方向転換する。飛行速度は時速120~300キロ、これまでの最長飛行時間は10分だ。着陸時には、エンジンを止め、翼とは別に身体に付けたパラシュートを開き、着地する。・・・最初の試作品が完成したのは2003年。その後、ドイツのエンジンメーカーの協力と、スイスの時計メーカー、ウブロ社の資金協力を得て改良を重ね、ようやく今年になって安定した飛行が可能になった。・・・ロッシーさんの次なる目標は今年中に『マイ翼』で英仏海峡を横断すること。そして、『長期的には、地上から自力で飛び上がり、水平飛行が出来るようになりたい』と熱く語る。『長期目標もあと数年のうちに達成したい』。希望に輝く目は、この日の空のように、どこまでも青かった。」 鳥のように翼を持ち大空を飛び回ったイカロスのように、スイスの高原を自由に空を飛びまわれたら気持ちいいでしょうね。英仏海峡を横断して、今度は地上から飛び立てるようになるのが目標ですか。上空高いところですとパラシュートで降りられますが、低空ではパラシュートが開かずかえって上空より危険ですよね。地上から飛び立つときの落下は命取りになります。くれぐれも無理のないように安全第一で目標にチャレンジして達成してもらいたいですね。