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ここまでモヤモヤしていたオリビアが、自身を取り戻したというか、いつものSVUだなと思いました。
ゲストが「ブルー・ブラッド」のリンダじゃありませんか。 つい、そちらと混線しそうになりました。 オリビアはEMDRセラピーの医師から、気になる少女の事で相談を受ける。 両親が不在の土曜の夜に自宅でパーティを開いた15歳の少女が、はっきりとは言わなかったが性的被害を受けたようだという。 ただ、その少女の父親は刑事局長のマクグラスだった。 自宅を訪ねたオリビアは、マクグラスと母親のケイティを前に、シェイと2人だけで話をさせてほしいと頼む。 何事か、という両親だったが、オリビアはシェイからパーティの最中に自分の部屋で「彼」とセックスをしたことを聞き出す。 シェイはキスをしてそういう雰囲気になった時に、そこまではしたくないと言ったが、望まないまま事は起きてしまったという。 ただ、事を荒立てると迷惑がかかると思っている。 オリビアが相手の名前を聞き出し、家庭教師のサーガルだとわかったため、オリビアはシェイを病院に連れて行く。 心配してオリビアに食い下がるマクグラスだったが、オリビアは何とか押し切る。 ケイティは土曜の夜にパーティがあったことはわかっていたという。 娘の様子も気になっていた。 マクグラス家では室内にカメラを5台設置していたが、シェイはそれらに目隠しのシールを張っており、状況を知る手がかりが少ない。 フィンは事件の捜査を所轄のブルックリンに任せるべきだという。 この件で上司であるマクグラスとは微妙な関係になってしまう。 しかしオリビアは自分が主導権を持つと主張し、家庭教師のサーガルから話を聞く。 サーガルはいつものようにマクグラス家を訪れたが、パーティをしており、シェイは自分の部屋でベッドに横たわっていたという。 様子がおかしく、スカートがめくれていて、シェイは「出ていって」と言った。 それで帰ったというが、どこで聞きつけたのかマクグラスが取調室に現れ、興奮してもしお前が犯人だったら「殺してやる」と脅してしまう。 オリビアはルールに従い、IABにこの件を報告することにする。 信頼できるカリー警部を選ぶと、カリーは今後マクグラス家の聴取に自分が立ち会うという。 サーガルには弁護士を着けた上、聴取を行うが、最初に言っていた10時に帰宅したというのが嘘だったことがわかる。 ガールフレンドの家に寄ってから帰宅したというのでアリバイをチェックするが、サーガルの家族はマクグラスの件でNYPDを訴えると息巻いている。 アリバイとDNA検査の結果、サーガルはシロとわかる。 シェイのような若い子供はまだ発達段階で、不安定なところがある。 なぜ犯人を別人だと言ったのか、なにか理由があるのだろう。 SVUでの聞き取りで、シェイは相手は向かいの家のリアムだと明かす。 実はリアムの父親ミッキーとマクグラスは仲が良く、家同士の付き合いがあった。 リアムから話を聞くためにダウリング家を訪れ、署への同行を求めると、マクグラスもそれに気づいて出てきて、IABのカリーがいることに注目する。 SVUはパーティで何か目撃していないか聞くためにリアムを連れ出したが、同席したミッキーはそもそもシェイは問題児だという。 リアムは促されてシェイとセックスしたことを認めるが、彼女のほうが誘ってきて合意の上だったと答える。 カリシはこの供述だけでは逮捕はできないという。 事件を目撃した証人を求めて、パーティの参加者から聞き込みを行うと、リアムがシェイの部屋から出てきた時の写真が見つかった。 そこにサーガルが写っており、自転車に乗っていたサーガルのヘルメットにカメラがついている事がわかる。 カメラの映像には、明らかに様子がおかしいシェイが客の女性に介抱されている様子が写っていた。 シェイはその女性と何を話したか覚えていないが、クーパーのいとこだったという。 SVUでの聞き取りで、シェイは当日の様子を話し、自分からリアムを誘って最初はキスして嬉しかったが、その先に進んだ時に「嫌だ」と言ったという。 しかし、リアムは途中でやめることなく、最後まで行ってしまった。 ケイティはオリビアと2人だけで話しがあるといい、IABの同席はオリビアがマクグラスを職務から引きずりおろし、自分がその後釜に座るつもりなのだろうと責める。 ただ、シェイを守りたいのだというオリビアに、ケイティは今後の捜査協力を断るという。 裁判で娘に証言させたくない。 クーパーのいとこから当日のシェイの様子を聞くと、シェイは泣きながらリアムにレイプされたと言ったと証言する。 カリシはリアムの逮捕に踏み切るが、通りを挟んでミッキーとマクグラスが向き合い険悪な雰囲気になる。 ミッキーが「お前の娘はあばずれだ」と言うと、マクグラスは興奮して銃を取り出した。 すぐさまSVUが割って入るが、これもIAB案件となる。 リアムは行為を認めて取引を受け入れるが、自宅で父親と激しい喧嘩沙汰を起こし通報されてしまう。 母親が間に割って入るが怪我をしてしまい、ミッキーが日頃から怒りをコントロールできずに壁を殴っていたことがわかる。 母親の手当のために病院に向かったオリビアに、マクグラスは一連の出来事を反省し、愛する家族やオリビアを失望させたという。 IABの決定に従って罰は受けるつもりというマクグラスにオリビアはねぎらいの言葉をかける。 マクグラスは制限勤務となり、本部は刑事局長の後任を検討し始めたという。 カリーもオリビアもマクグラスの後任候補の立場ではあるが、カリーは今のIABに変化をもたらそうと考えているという。 カリーはSVUの仕事が変化をもたらしていると評価し、オリビアは局長不在なら、変化のためにルールを破ることはできそうだという。 カリーも協力を約束する。 意外な形でマクグラス刑事局長が退場ですね。 「警官の妻を20年やっている」というケイティはどうしてもダニーの妻を思い出してしまいます。 オリビアがコースターを折りたたんで投げた意味がわかりませんでしたが、刑事局長が正式に決まるまでは(局長代理がいる間)、組織や世の中を変えていくためにやりたいようにやるよ(つまり、ガンガンIABに報告する)、という風に理解しました。 今回オリビアが被害者を守る事を最優先に、上司からの干渉を排除し、サーガルやミッキーを脅した事で「ルールを守って」マクグラスをIABに報告したわけですね。 これまでだったら「警察官ならわかるはず」とか歴史ある警察文化で判断したでしょう。 でも毅然としてIABに報告した、その辺りがルールを破るということかなと思いました。 印象的だったのはマクグラスとミッキーの親父同士の喧嘩を見ていて「昭和のドラマみたい」と思った事。 女の子の扱い方を父から伝授されたリアムに、フィンが「80年代じゃないんだから」と言ったのがツボでした。 ちゃぶ台をひっくり返して暴力礼賛、暴言吐き放題の展開だと、今ではコメディに見えてしまう。 でも、アクションチャンネルで今気に入ってる「Justified」だと、そっち側なんだなあ。 少し古いドラマではありますが、田舎のガラの悪い人ばかりが出てくるドラマでも何だか味がある、というのが今の時代では許されないのかなあと思ってしまう。 「ブレイキング・バッド」も「ベター・コール・ソウル」もそう。 まあ、ドラマと現実は違うということなんですけど。 ちなみに、このシリーズはエルモア・レナードの小説をベースにしているのですが、制作・俳優に「スニーキー・ピート」の人がいたり、脚本に「Seal Team」のクリエーター、ベンジャミン・キャヴィルがいたりと、「ほー」と思うことが多いです。 脱線しましたが、先週出てきた眼球運動を用いたEMDRセラピーというのが、本当にこういうやり方なのか、と驚きました。 眼の前で指を動かしてそれを見ながら質問に答えるオリビアが「目眩がする」というのはすごくわかる。 まあ、その後のネックレスのコンパスが意味するものの方が重要だったのかもしれませんけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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