今日、ひょんなことから、春巻き作りに挑戦しました。と言っても、僕が担当したのは、すでに調理してもらった具を皮に巻くだけの、つい欠伸が出てしまうような作業です。ただ、実際にトライすると、これが意外に面白い。繊細さの中にも大胆さがないと、きれいに仕上がらないからです。

春巻きは初めてでしたが、餃子をつくったことは何度もあります。要領は同じはずと思っていたので、具を皮で包む単純な作業など、役不足とすら思っていました。手本を示してくれた師匠Ｔさんも、手際よく簡単そうに作ります。だから、内心、Ｔさんの想像以上に上手く作り、驚かしてやろうと企みました。

しかし、これが、なかなか思い通りに行きません。お店で出されるような、きれいな形に巻こうと、やさしく巻いていると、ひどく不恰好な仕上がりになってしまう。逆に、力強く包むと、折り畳んだ皮の継ぎ目から、具がはみ出てしまうのです。

Ｔさんは苦悩する僕の様子に気付き、「もう一回だけだぞ」と笑いながら、ゆっくりと手順を教えてくれました。じっくり観察していると、適当とさえ思える手つきの中で、時折、力を込める瞬間があります。具を皮で巻き込む際、締め上げて閉じ込めるようにしていました。

試しに同じ様にしてみると、これが抜群の仕上がり。繊細に包み、大胆に締めるのが大切と気付きました。Ｔさんは、このコツを伝えたかったのでしょう。材料の量の関係で、それから１、２個しか作れませんでしたが、ポイントを押さえた気もします。充実した気持ちでいっぱいになりました。

それにしても、Ｔさんは、微笑みながら意地悪を言います。頑張って仕上げた僕の春巻きを見ながら一言：

「揚げてしまえば、どれも美味しそうに見えるもんだよ」

確かに、、、仰る通りでした。。。

【参考】

春巻き作りは、とても楽しかったですよ～。もちろん、味もグッド。ちょっと食べ過ぎました。。。