１１日夕、急遽、呼び出した学生時代の後輩Ｕと酒を飲んだせいで、映画『ディボース・ショウ』と『２５時』のＤＶＤを観る時間がなくなりました。ただ、不思議と残念な感覚はありません。飲み会が楽しかったからです。両作品については、一端返却した後、気が向いた時に、再びレンタルするつもりです。

都内の居酒屋で飲んだ後、行きつけのバーで２次会を開きました。互いに翌日の仕事が早いため、軽く飲むだけの予定でしたが、海外旅行の話が盛り上がるにつれ、打ち切れなくなります。僕は、いつもの「終電コース」にはまったと、幾らか自己嫌悪しながらも、暢気にグラスを傾けました。

後輩Ｕは、学生時代からの腐れ縁です。当時、休みになると、僕もＵさんも、それぞれ一人で海外へ出掛け、帰国後、酒を飲みながら、体験を報告し合う仲間でした。今回は数年ぶりの報告会となり、僕がベトナムでの出来事を、そして、Ｕさんがタイでの経験をレポートしました。

Ｕさんがタイへ行くのは、５、６回目なのですが、行く度に街並みが変わっているのに驚いたそうです。今夏の旅行では、特にビックリしたらしく、「見慣れたカオサン通りが、まったく別のストリートに見えましたよ」と、Ｕさんは興奮しながら話しました。

一方で、変わらないものもあります。Ｕさんによると、カオサン通りの中ほどにある、ゲストハウス「ナット」は、まだ健在のようでした。僕がタイに寄る時は、必ず利用した宿なので、思わず胸を撫で下ろします。宿を手伝う女の子にタイ語を教えてもらうなど、思い出がたくさん詰まっているからです。

ところで、この時はまだ、帰宅したらＤＶＤを観るつもりでした。２本で８００円以上もするレンタル料を無駄にしたくないという考えもあったからです。しかし、帰りの地下鉄の中で転寝し、アジアへ出掛ける夢を見たら、思いが変わりました。あまりに素敵な感覚だったので、ベッドへ潜り込み、夢の続きを早く見たくなったからです。

とは言え、しみったれの発想も根強く、両作品のオープニングの１５分程度だけは、しっかりチェックしました。。。