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February 7, 2005
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カテゴリ:旅行系
「知っている病院を紹介するので、すぐに入院してもらいます」--。7日、東京・下町にあるS病院のS先生は事も無げにこう言い放ち、呆気に取られる僕を尻目に手続きを始めました。これまで入院の経験なく、今回も最悪でも注射と点滴くらいにしか考えいなかったので、驚きで目が点になりました。

S先生は「喉が腫れがあまりに酷く、窒息する可能性があります」と、何事も見通したような穏やかな眼差しで診断の結果を説明しました。僕が「状況を見るという余裕はないですか」と痛みに耐えながら訊ねると、「いつ息が詰まるとも限らないからね」とカルテを見ながら答えます。即入院は譲れないというスタンスでした。

S先生が紹介してくれた2つの病院のうち、東京都千代田区にあるTK病院を選びました。発声するのも辛いので、携帯電話のメールで自宅と、昨晩まで看病してくれた知り合いTへ入院の旨を送信。Tさんからは「悪い予感があたったね」と、即座に返信がありました。

TK病院へ行くと、やはり即入院を宣告されました。しかも気道を確保するため、鼻から喉までパイプを突っ込む「手術」をするとのこと。聞くだけでも痛そうな処置に、最後まで拒否の姿勢を貫こうとしましたが、「最悪の事態が起こりかねない」との説明に渋々、指示に従いました。

麻酔が効かず、激しい苦痛を伴った手術後、救急病棟で点滴を受けつつぐったりしていると、Tさんが見舞いに来ました。鼻から通したパイプのために声がまったく出ないので、目の表情で感謝を伝えます。それから、メモ帳にボールペンで「同情を引こうと思って、こんな姿さ」と書きました。すると、Tさんは無表情に一筆:

「何、入院してんだ?おまえ」

どうも同情より怒りが先行しているようでした。。。





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Last updated  February 20, 2005 01:41:28 PM
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