カテゴリ:V. スピリット
★コア・トーク: 新世代DVD規格
東芝は自社が主導する新世代、高画質DVD規格のHD-DVDから の撤退を決定した。ソニーや松下電器が推進するブルーレイ・ディスク の優位性が明確になったためである。映画最大手のワーナー・ブラザ ースはこれまでブルーレイとHD-DVDの両方式で映画ソフトを供給 してきたが、1月にブルーレイの単独支持を表明した。また、全米に 4000店以上を展開する小売最大手のウォルマートもブルーレイ中心 の販売に切り替えることを発表した。HD-DVDとブルーレイの規格 争いはブルーレイに軍配が上がった。 【WBCコメント】 ・ビデオの規格争いで破れた松下電器と組んでソニーが推進した ブルーレイ・ディスクの規格が統一規格になることは大変興味深い。 ・ベータ対VHSのビデオ規格をはじめ、メモリースティックとSDカード のメモリー規格など、強いブランド力があってもソニーが規格争い に勝てるというものではない。 ・ブルーレイ・ディスクが優位性を築いた原動力と言われるのはゲー ム機(プレイステーション3)の販売である。一方で、ゲームという 単独のドメインで考えれば、ソニーのプレイステーション3は任天 堂のWiiに大きく遅れをとっている。 ・HD-DVD方式の東芝のDVDを購入した人々の間には困惑もある だろうが、東芝が技術サポート等を即時中止するわけではないだろ うから、問題はそれ程ないのではないか?今後DVDを購入する人 にとっては、短期的には在庫処分されるHD-DVDの方がお得か も知れない。 ・新世代DVDの規格争いに勝ったソニーではあるが、冷静な消費者 は既にデータの記録媒体としてのCDやDVDからインターネット等 を通しての通信を見越している。 ・ソニーや東芝などのメーカーにも1歩先、2歩先の戦略はあるのだ ろうが、インターネット/通信技術、複数のメディアやコンテンツ、 機器製品を巻き込んで展開されるであろう家電技術、生活環境の 進化は楽しみである。 □□□□■□■□■■□■■□■■□■■□■□■□□□□□□ ※メールマガジン『プロフェッショナルのための「V.スピリット」』 のコア・トークを掲載しています。 ■メールマガジンの登録・解約: 「V.スピリット」は、まぐまぐ と melma を通して配信しています。 次のサイトでメールマガジンの登録・解除が出来ます。 http://www.wildbearcorp.com/mailmagazine.htm □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.03.09 11:16:19
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